カウンセラーをしていると言うと、
たまに
「カウンセラーって
人の心がわかるんでしょ?なんだか怖い」
と言われることがあります。
同業の先輩たちに話すと
「そういう人、結構いるよ」とのことで、
すごく驚いた経験があるのですが
人の心はそれほど単純ではありません。
カウンセラーだって臨床心理士だって精神科医だって
人の心はわかりません。
逆に「人のことがわかる」というカウンセラーは
かなりアブナイです。
そういう人のカウンセリングは
お金をいただいても受けない方がいい(笑)。
「人の心を読む方法」
「他人をコントロールする方法」
などという本が人気なのは
他人の心が分からなくて不安だったり
他人をなんとか自分の思うようにしたい
という気持ちが強いからなんでしょうね。
実は私も20年くらい前は
こういった本を読んだことがあります。
なるほど、とは思ったけど
結局は何も変わらず、ストレスも減らなかった。
ひと口に「他人」「人」と言っても
自分の周りの人だけで少なくとも数十人、
一体この世に何億の人がいるのか。
他人がわからないから
人と付き合うのが怖いとか不安な人は
本当は、自分とうまく付き合えていないのかも知れませんね。
・嫌なことを言われるのではないか?
・暴力を振るわれるのではないか?
・人見知りがはげしい
・ひどくはにかみや。
・人前で緊張感が強い
などなど、
カウンセリングでは
人と付き合うのが怖い、不安と思っている人に
なぜそう思っているのか?
具体的にどんなことを怖いとか不安に思っているのか
をお聞きしていきます。
頭の中で普段思ったり考えたりしていることって
もう十分わかっていると自分では思うんですが
言葉にしてみて初めて
「そうだったのか!」
ということが結構あります。
自分でやるんだったら
紙に書き出す方法もありますけど
そうやって、知っているようで知らなかった自分を
どんどん知っていくことで
今まで怖いと思っていたことや
不安だったことの正体がわかって
人との付き合い方が大きく変わることもあります。
そうすると人の心を読む方法なんて
必要なくなってしまうんですね。
自分の心を知って自分との付き合い方を変えるだけで
周りのいろんなことが変わっていくんです。