私が20歳前後でまだ学生だった頃、既に社会人になっていた同級生とばったり会う機会があり彼の家に遊びに行きました。
彼は「ふきのとう」のレコードをたくさん持っていました。
中学時代に「ふきのとう」のデビュー曲「白い冬」や「初夏」をラジオで聴いていて知っていましたが、その後は聴く機会がありませんでした。
彼の部屋で聴かせてもらっていい歌が多かったのでレコードを貸してもらいました。
その中に細坪基佳さんがソロデビューした最初のアルバム「木精」がありました。
(ソロデビュー当時はグループとソロの両方で活動し、その後「ふきのとう」は解散しています)
その中の1曲が「愛のナイフ」でした。
しばらくしてN.S.Pも歌っていることを知り、「愛のナイフ」がN.S.Pの天野 滋さんと、ふきのとうの細坪基佳さんの合作であることがわかりました。
不思議な話でN.S.Pが歌っているのは1番から3番まで歌詞があり、細坪基佳さんが歌っているのはN.S.Pの1番と3番の歌詞のみで2番がありません。
ネットで調べてみたのですが理由は見つかりませんでした。
(知り合いでもないのに本人に聞くわけにはいかないですね)
N.S.P版は後から2番を足したという話を目にしたことがあったのですが、見つかりませんでした。
細坪基佳さんのアルバム「木精」は1979年10月21日発売、N.S.Pのシングル「愛のナイフ」は1979年12月5日発売ですのであり得ない話ではないかもしれません。
細坪基佳さんが詩の無い状態で作曲し、「愛のナイフ」という仮のタイトルをつけて天野 滋さんに渡してそのタイトルを見て作詞されたのだそうです。
恋愛中の相手のことを知りたいという情景をうたっています。
どちらも良いのですが、私は先に聞いていた細坪基佳さんの方がしっくりきます。
青春時代を思い出す懐かしい昭和の歌です。