ここ数日、東京都の新たな感染者の8割前後が感染経路不明になっています。
なぜこのような事態になったのか、これまでのマスコミの報道から皆さん想像が付きますよね。
ひとつは検査能力が有ったにも関わらず検査をしなかったことでしょう。
「重篤患者を優先して検査するため」と言うような言い訳が新型コロナウイルス感染症対策専門家会議などから出ていました。
3月始めには1日4000件の能力に対し900件程度、末頃には9000件の能力に対し多くて1900件程度しか実施されていないという報道がされています。
また、黒沢かずこさんのように検査を希望しても検査してもらえず、いくつかの医療機関に行ったという話はもっと前から報道されていました。
能力以上の検体が集中して検査出来ないのであれば患者さんの症状に応じて優先順位を付ければ良いはなしで能力が有るのに検査しなかったのは怠慢としか言いようが有りません。
また、PCR検査は精度が悪いという言い訳もありました。
精度が悪くて見逃しがあったとしても検査しないよりは良いのは誰でもわかる話です。
3月始めに検査出来たはずの3100人の1%が感染していたとすれば31人の感染者がいてその内の80%の人を検出出来たとすれば24人が他の人に移す事を防止出来たはずです。
本当に感染していた人はもっと少ないかも知れませんが少なくとも何人かは感染源にならなかったでしょう。
2つめは海外から入国する人に対する水際対策の遅れです。
諸外国が制限を始めた後でも緩い制限しかしなかったのは多く報道されている通りです。
オリンピックを開催したいという思いが判断を遅らせたと考えられます。
これはIOCにも責任があるでしょう。
いま、すべき事は
緊急事態宣言は発令されましたが強制力が無いところが心配です。
これまでの経過は政府の責任が重い訳ですが、今は批判ばかりしていても事態は改善しません。
感染者は身の回りにいる、自分も感染しているかも知れないと考えるべきです。
政府、各自治体、マスコミ、有名人が呼びかけているように、他者との接触をしない事が自分と大切な人を守る唯一の手段です。
慎重に行動しましょう。