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鼓曲萬来

そんなヒロシに騙されて

そんなヒロシに騙されて (1983年8月21日発売) 
作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:ジューシィ・フルーツ



まずはこの曲でありますが
コスチュームは60年代GSミリタリー風と申しましょうか
あるいは「レッツゴー!エレキ!」とシャウトしているところから
ベンチャーズ、ブルージーンズ等のエレキサウンドを
作者の桑田さんが多いに意識して作られたのだと思う訳です


で、そんなヒロシに騙されての
前々から言われておりましたが
「そんなヒロシ」とは「どんなヒロシ」なのかという事が本日のポイントであります

耳元でお前が好きと囁き 踊りが上手でうぶな振りをする
エイトビートのダンスが得意な男という設定

このヒロシというのは輪郭的に遊び人風なのは解りますが
例えば芸能人なら具体的に誰のイメージなのか

たとえばよしんばその時代を知らない方がヒロシをイメージすると
よもやこういったイメージを持つてもおかしくない訳で


まあ誤解無きよう申し上げますが
歌に出てくる主人公なんてものは或る意味時代を超越して
作者もどなたにも理解できる普遍的なキャラとして想定して書くのでしょうし
どんなイメージを持っても自由なんですが
ただ通常の詞の中によく登場する、貴方とかお前とか君とかと異なり
この場合ヒロシという名前に限定特定されておる訳であります

万に一つかもしれませんが
実際にモデルとして実在したヒロシという方がいたという事も否定できません

ちょっと自分のイメージするヒロシと
皆様方がイメージするヒロシとはどの位の差があるのか
はたまた皆様方のイメージするヒロシとは具体的にどのような男なのか
ちょっと聞いてみたい気がした次第です

読んでる方の中には「そんな事、作者の桑田さんのイメージでしょ?」
と思われる方もいらっしゃるでしょうけど
それは誤りで 曲がりリースされた時点で
このヒロシはもう作者のものだけではなく
その手を離れて大部分がリスナーのものになっておる訳です

という事でヒロシに話は戻りますが
そういうからにはまず自分のヒロシ像を提示しなければなりません

まあ、個人的な感想としましては
背景が横須賀、あるいちょっと拡げて横浜という地域に住んでおり
女性にウブと可愛がられそうなトッちゃん坊や感を持ち
そして浮気癖があって、8ビートの名手という事で
60年代のバンドマンあるいはデイスコティークの従業員

これらを総合しての「ヒロシ」という事になりますと
寺内たけし&バニーズ、そして「三年目の浮気」で知られる
黒沢博(ヒロシ)さんではないか?と推測されるところであります
まあ、これはあくまで私の想像で
実際は当時のどなたでも良いんでしょうけどね 


ジューシーもこのヒロシをどうイメージして演奏していたのか
今度歌ってる本人に会ったら聞いてみたいと思います
あのイリアさんですから 相当我々と違ったヒロシ像を持ってるかも知れませんし
更に申せばイリアさんのヒロシ像と
高田みずえさんのヒロシ像もかなり隔たりがあると思うのです

「そんなヒロシ」って「どんなヒロシ」?w って事で 乙



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