失業保険を会社で掛けてくれていた
「みんなに 明日から会えないんだな・・・」
60を間近に、未だ独身の工場長は 一人暮らしだった
「家族があったら こんなに楽しかったんだな・・・・」 工場長は、涙を浮かべた
こんなに楽しく、会社にくるのが一日の中で一番嬉しかったのは、この会社だけだった
みんな同じ気持ちでした
いざ!ハローワーク^^
・・・・私たちだけ個室へ呼ばれた
「みなさん、会社の人が ほんとに貰えるって言ったの?」と偉い人が来て言った
「審査対象就業日数が一日たりませんね」担当係長さんが言った
みんなの顔が蒼白になっていく ガタガタと肩が震えだして 涙が書類にこぼれ続けた
続く