御伽噺6  伽噺 6  'Different lovers also '

Copyright:(C) 2010-2014 shinya komatsu. All Rights Reserved

17才の恋愛

2011-05-12 12:55:00 | 日記
「一緒にいよう」そう約束した。高校二年の春の日に。ずっと付き合ってきた。でも、進路先が違う。少し大きなアンパン屋を営んでいる私は、店を継ぐ。彼氏はフレンチの料理の本場で修業したいらしい。親戚がフランス料理店をしているらしく。子供の頃から料理を作っていたらしい。いつも夢を観ている。物凄く格好いいし、話も合う。私のアンパンを食べながら、屋上で、結婚している訳ではない為、普段は違う女と一緒にいる。でも、帰りは一緒に帰っている。彼女らしき友人とはメールもするが学校で話している。勉強があまり苦にならなくなった。「名門大学に行くんでしょう?」「一浪、二浪してもいいと親は言ってくれているけどね」「アンパン屋でバイトしない?不合格なら」「ありがたいけど、勉強をしたい。塾に行ってもいいなと思っているんだ」そして、デートするたびに悲しくなる。プリンを食べたりして、しばらく白アンパンを食べながら、フランス語の勉強をしている。私はただ寝転んで、漫画を読んでいる。冷たいゼリーを食べながら、こう切り出した。「私がフランスに行ったら、一緒に暮らせたりしたのかな」「多分な」来年の4月で別れる。私が決めた。この季節は恋愛がそれ程なくても、ただ一緒の道が分かれる。その為の準備期間にした。フランス料理は苦手だ。マナーが多すぎるから。でも、彼氏の店で誰もいない時にマナーを教えてもらうのもいいけど。でも、それはしない。国際電話をかけて、お互いの近況を言おうぜ。日本語が下手になったら困るから。「日本人と結婚すれば?」「まあ、愛情が残っているうちは電話するよ。君が嫌なら、はっきり言ってくれれば、もうかけないし」「眠たい」「時差が違いすぎるから」「そうだね。空港に見送りにはいかないよ。辛くなりそうだから」「それが君らしいね」そして、バイトを辞めて、私も早起きできる準備しとくようにした。早朝から起きる。彼氏は誘ってくれるのだが。でも、たまにしか誘いにのらない。そして、恋人にいられる時間は目減りが激しく思えた。残り時間は二つの季節を越えて、そして、最後に誘いに乗った時に恋愛は終わる。17才の前日に。いつかさ。この「瞬間」を思い出してね。君と別れるのはとても辛い事だから。「分かっている。またアンパンでも食べに来るよ」そうして、冬になった。彼女らしき友人は受験の話をして、彼氏の自慢をする。きっと来年はメールが少し来るぐらいだと思うが。白アンパンを部屋で食べながら、冬に彼氏はずっと料理とフランス語を習っている。ずっと勉強していたらしい。だから向こうでも通用しそうだ。客のフランス人ともフランス語で話しているらしい。そして、冬は確実に二人を凍らせた。会いたい私と、修行したい彼氏。すれ違いが続く。私もアンパンを焼く修行をするようになった。そして、最後の日。誘いに乗った。私たちは別れた。17才の一年が終わった。「恋」は終わった。

変な純愛

2011-05-11 22:38:10 | 日記
「私さ。高校を辞めてもいいよ。どうせいる価値ないし。「女優」の彼女で自慢できるでしょう」「ゴムはつけてくれよ」そんな会話をしたのは、内科医のドクターだ。個人の大病院を営んでいるらしい。私は個人店だと思っている「35才で、君が初めて来た時に好きになったんだ。君が声をかけてくれたね。離婚したけど。子供はいないし慰謝料も払ったし。高校二年だろう?」「そうだけどさ」思い残しがなくなってからおいで。もし違う男が出来たらメールで教えて欲しい」卒業ぐらいはしますよ。地域で頭がちょっと悪い人と暮らしてきました。私は親友と遊びたいが為に一緒にいたんですけどね。「ピアス、服装、全てOKだったから。今は彼氏がいるというサインの黒い色ですけどね。髪型は肩にかかる程度で。そっか。分かった。後一年半遊んでらっしゃい。「そうします」
君、本気で受験するの?「もちろん」「どこに?」「放送大学」「東大はどうしたの?」「彼氏がお好み屋なんだ。苦しい減量に成功したし、博士課程取ったら結婚しよう」と。「シナリオを書いたんだ。「女優」が彼氏の治療費を支払いに、その道で人気が出て、そして、彼氏はこれ以上迷惑がかけられないと、別れる話。どう?」「まあまあかな。一緒に放送大学に入ろうよ。金は十分あるんでしょう」「行きたいけど。これ以上勉強したくない。レベル高いのかもしれないし」京大なら二人で。君も「女優」になる事を祈っているよ。「私は羞恥心があるからね。『演技派女優』になってよ。ドラマじたてで彼氏がぬけるやつ。私は君の演技力なら、劇団も獲得に乗り出すと思うけど。まあ、渋い顔立ちをする女だと思っているよ」「男優が塾で勉強して放送大学に受かったって話でも送ってみるよ。君のメールに。どっちが頭が悪いのか放送大学で蹴りをつけよう。そして、高校三年で高校一年の勉強をした。物理も理解したし。しかし、思い残しはある。国語の教師とやりたかったなという事。まあ、いいや。
そして、裏で活躍する事に決まった。就職試験に合格した。OLと気持ちは一緒の気持ちだ。超有名人になる事を彼氏は望んでいる。そして、二人で放送大学に進学した。どっちも頭が悪い事はない。目指せ博士課程。結構売れた。初めての「主演」彼氏はそのビデオでぬいて、結婚しようとプロポーズをしてくれた。指輪も派手だった金色の指輪だった。友人に頼んで作ってもらう手はずで機能できたんだ。私は嬉しかった。18才で結婚した。前妻に仕送りを私の金で。「分かった。離婚した事も気がかりだった」「今頃男がいるといいですね」「そうだね」「俺が悪かったのは知っている」「もう慰謝料で生活できているし、私がいるじゃないですか。超有名人の私が」「そうだな。高校時代に知り合った。医療事務の仕事をやってくれてね」「人の心は変わるものですよ」抱きしめた。思いが消えるまで。


人気ブログランキングへ

髪色自由な恋愛

2011-05-11 15:10:22 | 日記
「普通の学校で髪色自由だから、入ったんだ」「俺はただ家から近いから」そして、まずは茶髪で行こうと思った。「茶髪率が多いな」「君は金髪だね」来年は『蒼く』染めようかなって。「君は茶髪のセミロングが似合うな」涼しい風が吹いた。ロンゲは夏暑いけどね。私は割りとこの髪型の時が多い。多少短くしたりはするけど。君の家のシュウマイ食べたいな。家で私の部屋で遊ぼう。奢ってあげる。そして、初めて男を部屋に入れた。いつもは、この部屋は「女の子」専用だ。中学時代の彼氏も入れた事はない。だから、高校生になった実感がした。これから、ここではしないけど、付き合えるだけ。特にデートのレパートリーにしようと思った。遊園地。水族館等に行く。外が特別好きな訳ではない。そして、シュウマイを食べて貰って美味いと言ってくれた。「別れても、いつか買いに来てね」もう別れ話かよ。17才になったら、デート数は減るかもしれないけど。「そっか」「目指す大学が違うから」そうして、梅雨に「恋人」として、正式になった。部屋を出ながら、彼氏が金を出して去った。その帰り道、二人は無言であった。恋人が違うたび、最初だけは少し緊張する。まあ、大人になれば慣れるといいな。遊園地に行った。ベンチでトルコアイスを食べながら、話していた。秋にここに来た。乗り物は乗れない。前の彼氏を思い出しそうだから。新しい思い出として、ここにトルコアイスを食べている。別れたら、来ないだろう。でも、写真を撮った。彼氏が撮ってくれた。私もお返しで、写メールで彼氏の笑顔を撮った。「帰ろうか」「うん」そして、高校一年の冬になった。私はベンチでもたれかかる。吐息が白く「弾む」奇跡的な雪が降らない日。私たちは来年は見られないね。「高校時代最後の夜空だよ。ホテルでしてから、さようならだね」「この写真は大切に実家に預けとくからさ」そして、二年目にはオレンジ色の髪に私は染めた。少しだけ髪を伸ばした。勉強はしている。無理なく勉強して入れる所だ。彼氏は蒼にしてみたと言っていている。青色より影がある気がする。よく分からないけど、私服でも、制服でもいいのに。ピアスが厳禁なのが校風だ。基準が分からないけど。オレンジはいいね。そうして、友人たちとしばらくは話している。彼氏は違うクラスだから。たまには同性同士の話もいいものだ。そして、彼氏とは17才で会わないように。この部屋に来るのはもうないだろう。ケーキを買ってくれた。「美味しいじゃん」「まあな」そして別れの空気がショートケーキを少し不味くした。もう二度と会えないかもしれないから。こう言った。「今度は恋じゃなくて、他人のまま会おう。でも、二人ともフリーなら付き合えそうだけど」「確かに、また付き合えそう」ケーキを食べて言った。「高校生活ももうすぐ終わるね。離れちゃうね。元々私たちは17才になったら終わりだから来てくれたんでしょう?」「最後のデートしようか」「いいね。別れても寂しくないね」どうせ、すぐ惚れるかだろう。他の男を。まあ、実家のシュウマイ屋でバイトしながら、しばらくは親友と遊んでいるよ。「あれ、泣いてくれないの?」「別に」「冷たい女だな」私は離れたくないと思っている。いずれは泣ける日が来ればいいな。その日はないかもしれないが。割り切りはきっと苦手なままだから。彼氏とは会わずに大学に入った。蒼い色に染めた。「彼氏」が出来るまでずっと。元彼の連絡先はお互い変えていそうだ。私は男が出来たら、忘れる。それをずっと望んでいる。私は、冷たいから。

『彼女』

2011-05-10 21:39:28 | 日記
「17才になったら、夏休みに列車で旅行でもしようかな」「彼氏に会いに行くの?」「忘れっぽいから。ただ旅に出たいだけ。迷子になりたいだけ」「彼氏は待っていてくれると思うよ。そんなような気がした」「彼女がいると思う。誠実さに欠けるいい男だったからね」そっか。明日花見に行こうか。私もちょうど彼氏がいないし。出来た事ないけど。「まあ、伝説の占い師と呼ばれた」「私は聞いた事ないよ」「今、一人暮らしなんだ。占いの料金で仕送りしてくれて、父親は今は離婚したし、だから、私一人」「バイトして暮らす事も考えてあげるよ」「そうすればありがたい。そして、ワンルームのマンションの中古を最後に父親がプレゼントしてくれたんだ。固定資産税とか払うから、普通のOLでは厳しいかも」「まあ、私も彼氏に会いたいとは思うけど。メールも届かないから。もう会えないからさ 地鶏の卵売っているんだ。結構繁盛しているみたいだし。出荷もあるから、そこに頼めば仕送りしてくれる。君に彼氏が出来るまでずっと一緒にいよう」そして、適当にバイト探しして。『にんにく餃子専門店』とか。自給は少ないけど二人募集しているんだって。夜遅くのバイトだし。そして、バイトや一緒にいる時。彼氏よりも大切な存在になるかもなと思った。そして、その残りで歯を磨いて寝る。彼氏がいるけど、高校三年の夏に別れた。君は男好き好きだね。「君も告白すればいいのに」「30まで一人も付き合えなかったらどうしよう。心配要らないって。そうしながら、卒業した。私はまた恋人を見つけた。でも、彼女の家を離れなかった。「いつか」出来るって。  私は20になり、OLになり、共働きで働こうと別れない。彼女の部屋で一緒に暮らしている事を話すと変な関係だな。紹介してあげようか?俺の知り合いで『面食い』じゃない男がいる。結婚したがっていたからな。写真を渡して、『OK』 をしたらしい。私は嬉しくなった。彼女の念願が叶いそうだ。そして、彼氏と同棲する為に、慣れ親しんだ4年間は去ってしまった。最後に缶チューハイを呑みながら、さようならの挨拶を済ました。「高校時代から、楽しかったよ。君も彼氏を作っても、気にならなかった。でも、羨ましいなとは思ったけど。でも、まあまあイケメンだし。初体験って「いたい」のかな?「ものすごく痛いよ」「優しい人だといいけど」私も彼氏の部屋に同棲するよ。一緒の広さらしい。「いいな」「君とのプリクラ大切に持ってくるよ。私の『彼女』がいた」と。いつかさ。結婚したら、披露宴に呼ぶよ。「金だけ今出すよ。10万円」「晴れ姿を観に来てよ。頼むからさ」翌日に結婚式第二幕したら行くよ。涼しくなってからとか。私服で。「君らしいね」「じゃあ、君の結婚式に呼んでね」しばらく私は恋愛を楽しむよ。「結婚はするんだよ」出来るまでは男の家に寄生虫みたいにいるから。そうして合鍵を返して、引越しした。いい人ならいいな。そう思った。お互い。

『跡継ぎ』

2011-05-10 18:46:59 | 日記
「朝はやっぱりモーニングに限るね。美味しいな。君の奢りだからね。『コーヒー』はインスタントでも美味しい」本当に結婚してくれるの?何か大学に行ってしまいそうだけど。「このまだ二年もあるじゃん」「バイトしないの?」「できる訳ないじゃん。必死こいて働くなんて出来ないわよ。ああ、何か結婚したいな気分」「意味の分からない言葉を使うなよ」
「学校辞めようかな」「お前に合わせて必死こいて勉強してようやく入れたのに」「冗談よ」そうして、私たちも今日は眠いなと思いながら、必死こいてバスで学校に行く。「持ちネタないの?」「一般生徒にそんなものある訳ないだろう」「いやあ。あると助かるなと思って」
夏休みに入り、レジだけでよければと日給5000円を条件で働いた。高いのか安いのか分からないけど。当然コーヒーを冷たいように。氷を使う。私の彼氏か、大学かは本音では迷っている。「遊園地行こうよ」「嫌だ。暑いから」「冬は?」さすがに冬には行きたくないし。「Tシャツは買ってあげたから」「マトモな事も出来るじゃん」ちょっとコーヒー飲んでから。で、どんなTシャツ?「ドラゴンズの『ドアラ』のTシャツ」別に特別ファンじゃない。名古屋グランパスのファンだから。ドラゴンズの二軍Tシャツを作ろうか。刺繍なんてできるの。ドアラもバイト開始って書けばいいのよ。「親父は大のドラゴンズファン」「こんど試合見に行こうよ」「まあ、二軍なら」そうして、二年の春になった。「今から桜見に行こうよ」「何で営業中に行ける訳ないだろう」「日給6千円」そして、初めて「飯」をお客様へ届けた。そして、営業時間の終わりまでいてやった。肩がこったから彼氏がマッサージする。母親に。次は私にも全身マッサージをして貰った。私たちは持ちネタがなくても、当たり前の事だが、会話が成り立つ。本当はくだらない事も言って欲しいんだけど。まあ、楽しいし、こんな店でずっといるのも彼氏と一緒なら、就職活動をしなくても済む。高二の冬。一緒に帰っていると、寒くて雪が降りそうな気がすると言っている。「天気予報どおり、たまには当たるんだね」「絶対天気予報を見ていないだろう。俺が雨の日に傘を二つもつんだぞ」「濡れたっていいしさ」「勉強をしていないみたいだね」「まあ、勉強に飽きたけどね」「飽きるほど勉強していないだろう」「一年の時だけの間」なあ、君料理できるの?『チキン』関係は出来るわよ。何で偏りを感じそうな食卓になりそうだな。大丈夫。卵焼き作れるから。カレーは食堂の母親譲りよ。結構満足して貰った。「凄いと思う。そういうの作ってね」「朝飯と、夕食だけならいいよ。またドラゴンズの二軍のスターティングメンバーを見たり、一軍よりいいよね。真剣さが感じられる」「一軍の方がモチベーション高いだろう」「そんな真剣に語られても」とにかく二軍を障害者になっても応援していくぞ。そして、卒業してすぐに結婚。こうゆう人生も悪くないかなと思った。