アルツハイマーとの戦い

2009年02月09日 66歳で父はアルツハイマー病と診断されました。
息子の介護日記です。

特別養護老人ホームへ

2011年02月21日 21時53分05秒 | 介護保険サービス
来月、ショートステイを利用するのですが、ステイ先は特別養護老人ホームとなりました。


特養と聞くと、入所って感じがしているのですがショートステイもしているのですね。
正確に言うと特養の一部(廊下で区切り)が短期入所者のためのスペースになっている感じ。


既に利用した方や興味の無い方には、どうでもいい話が続きます。


ショートステイ自体はじめての利用なので、理解不足な点もあるかもしれません。


まず、ショートステイをするにあたってケアマネと相談しました。
まあ、極端に言えば「利用日に受け入れてくれる場所を調べてもらう」だけ。
最初は、候補をいろいろとあげてもらって・・・見学に行って・・・担当の人を見て・・・入居している人の表情を見て・・・・といろいろとチェック項目があるな、と思っておりました。


しかし、ケアマネの決定の時と同じように、ケアマネに一任することにしました。


なんだろう・・・・・介護関係の本にはいろいろと書いてあるのですが、
それを実践できる人はいないのではないだろうかと思います。


「一度入ってみて、嫌なら替える」いうのでいいや・・・・ってなりました。
どうせショートステイですしね。



施設が決定し、本日面接がありました。
その後に1泊だけ事前入所があり、当日を迎える、って流れになるそうです。

驚いたのが、病院への入院と違い「ほとんど何も用意しなくてもいい」という事。
着替えも三枚ほどでいいらしい。靴下に至っては履いて行ったものだけという感じ。
それらは施設で洗濯してくれるようです。だからエコバックに入る程度の荷物。
かつて入院となると毎日のように通っていたのですが、それをしなくてもいいというのは非常に助かります。

個人で持ち込むと「あれはどこいった」とか「着替えが無い」とかいろいろあるのでしょう。

考えたら、東京などの人が田舎の特養に家族を預ける場合、頻繁に通えるわけがありませんからね。


ショートステイではいろんなプログラムがあり、楽しそうです。
季節によってはお祭り見学や花火大会見学、屋台体験(作るほう)など。
10時と15時にはちゃんとおやつももらえるので、父もウキウキ。


今回、一番印象に残ったのは、「施設の人のホッとした顔」です。
ちょっとシビアな言い方になるかもしれませんが、相手も患者を見ます。
うちの父は温厚だし、介護度も低く、「楽」なんです。
多分この程度の人は、ショートステイをしないのでしょう。


こちらとしては、それこそが狙いです。
ひどい状態になって初対面で介護させるよりも、好印象を与えるからです。
一度好印象を与えておくと、後々受け入れてもらえやすいかと。


相手も同じ事を考えているようで、このショートステイが終わった後も、
(何もなくても)月に1度か2度利用してみてはどうでしょうか?と言われました。
父にとっても、施設にとっても、家族にとっても慣れるのはいい事です。
何度も利用していると「あーー、いきなり葬式で留守にしなくちゃいけない!」って時でも、空いていればすぐに利用できるようになるようです。


ちなみに、入居となるとさすがに100人以上の待ちがあるようですね。
入居の際の選定基準も「単なる早い者順」じゃないようですので、顔を売っておくことは悪いことじゃないと思います。


ちなみに利用料金は、食費込みで一日2400円ちょい(要介護1の場合)です。
あ、今回は個室が空いていなかったので多床室の値段になります。
多床室といっても2人部屋ですが。個室の場合は3200円ほど。
同居している人次第になりますが、入れ替わりも多いのでなんとかなるかと。


まあ、とにかく、利用してみないとわからないことは多いと思います。

人と話すのが億劫になってきた父

2011年02月19日 09時29分15秒 | 新しい症状
以前は「お酒を飲む場」に出向くことだけが億劫そうであった。
理由は「どうせオラ飲んだらあかんから」という理由だった。
それでも、「俺も酒飲めないけど、付き合いやから行っている。そういうもんじゃない?」というと渋々会合などに出掛けていた父。


しかし、今年の入ってから、明確に拒否しだした。
出席する、といっていた行事にもドタキャンが多くなる。
しかたなく、僕が代わりに参加するのだが、周りには変に映る。
先日の追善も開始1時間前に、僕が本家に「今日は父が出席しますのでよろしくお願いします」と電話したのに、僕が参加しているんですから。


明日は、姉の家で法事(50回忌を含む大きな法事)があります。
もちろん、嫁の実家として父が参加するのが当然なので、当初は父が参加する予定でした。


しかし、どうも雲行きが怪しいので、前もって僕が一人で参加すると義兄に伝えました。
ドタキャンとかなったら席順とかが面倒だからです。


すると、予想したとおり、先ほど父から「お前がいった方がいいんじゃないかな?」という提案が。
「行きたくない」という意味です。最近、よく使う言葉。

まあ、おそらく、人と話すと(例え身近な親戚でも)頭がこんがらがるし、そんな自分が嫌になるのでしょう。
そういう姿を人にさらしている自分が。


気持ちはよく分かるので、代理として僕が参加するのは一向に構いません。


しかしながら、前は「気が向かなかったから参加しなかった」が、今は「どんなに立場上大事な場でも参加したくない」という感じに変化してきました。



こりゃ・・・・礼服の追加オーダーが必要だな。

2年が経過しました

2011年02月12日 19時35分54秒 | その他
先日(2月9日)、父がアルツハイマーと診断されてから2年が経過しました。
発症と診断は別なので、発症してからだともっとでしょう(おそらく、5年くらい)

現在の父の様子ですが、お風呂などの準備が手間取りますが、それ程ひどい状態ではありません。
当初想像していたよりも、ゆっくりと進行しております。

やはりアリセプトは効果があるのでしょう。
これから良くなることはないと思いますが、このくらいの進行スピードならいいのですがあ・・・。
おそらくは、ある時を境にスピードアップするのでしょうね。


デイサービスも喜んでいっております。
今度、ショートステイも利用してみたいと思ってます。


2年か・・・・・。


振り回されることが多い毎日ですが、父と向き合う事が多くなったのは事実。

介護が楽しい、って思ったことは一度もありません。

放棄したくなることの方が圧倒的に多いです。


自分は嫌でも、その様子を相手に悟らせないように無理して・・・、なるべく相手の機嫌がいい状態を維持していく。


介護なんて、そういうもんなんだと思います。

久しぶりの除雪作業

2011年02月01日 16時53分58秒 | 日々の出来事
久しぶりの雪だ。積雪量は1m30cm~1m50cm程度か。
屋根にも同じくらい積もっている。

これからしばらくは気温も高くなる(6度くらい)し、晴れ間も続くみたいです。
しかし、その後が分からない。

もしも、晴れたままなら何の問題もないのだが、その後にまた再び似たような寒気が来た場合、最悪となる。

屋根に積もった雪が、天気のいい日に溶け、嵩が小さくなる。
しかし、夜中に凍ってしまい密度が増す。
天気がいいといっても、完全に屋根から落ちるわけでもない。
そうやって重くなった雪に、また雪が次から次へと降り続けると、
どんなに頑丈な家でも耐えられなくなる。

だから、天気予報を見て「とりあえず、一度やっておくか・・・」と屋根の雪下ろしを決行。


前回やったのが、平成18年豪雪の時・・・・ではなく、その3年ほど前か。
あの時はひどかった。屋根の雪下ろしに二日かかり、終わったと思った二日後に
もう一度雪下ろしが必要になった。


今回は、必要に駆られてというよりは、予防的にやっておくという感じ。
周りの家でやっているのはそれ程多くは無い。


それでも実際、屋根の上に上ってみると結構な雪が乗っている事に驚く。
所によっては背丈以上積もっているし。


どんどん、降ろしていくのだが、いつもと違う点が一つ。

父がアルツハイマーになっている、という点。


なんというか、不便である。


屋根の雪下ろしの場合、瓦が見えるまで除雪すると恐ろしく滑るので、
5cm以上は残して除雪するのだが、父に何度そういっても忘れている。
ギリギリまで除雪するものだから、先行する僕が戻ろうとしても戻ることが出来ない。

それから、ギリギリまで除雪するので瓦がダメージを受ける。
屋根の形状が変わる所など、瓦が30cm程出ている所があるのだが、
そこをガンガンやっている。「そこはしなくてもいいよ」といった2秒後にはガツン!
さらに3秒後にガツン!と破壊したいのかと思うくらい瓦に攻撃している。

また、握力も低下しており、戦力としては微妙になりつつある。


そして今日、困ったことが。


僕としては、危機的な部分(いわゆる屋根の弱点)をやり終えた感じがしていて、
これ以上の雪下ろしは不要と判断していたのだが、父が頑固に「やらんなん」といってきかず。
「どの家もすっきーりとやっているんだから、うちもやらんなん」と主張。
僕が「一体どの家が?」と聞いて、後ろを指すもどの家も雪下ろしなんてしていないので、
その手のやり場に困っていた。結局一軒もやってなかったのだが、「それでも」と踏ん張る。

まあ、安全な場所だし勝手にしろ、と見ているだけにした。


僕は僕で、家の裏手にある、LPガス、灯油タンク、エアコン室外機の密集している所を
除雪する事に。手前には2m以上の雪山があったがどんどん切り分けていく。
ガスも灯油タンクも見事に埋まっていた。これでは業者が来ても交換に時間がかかる。
どうせ屋根から雪が落ちるとまた埋まる部分だと知りつつもやってしまう。
今やっておけば、後でやる時に道が付いており楽だからだ。

エアコンの室外機は、雪の下50cm位の所にあった。
掘り起こしての作業。なんとか風が通れる位になった。
(実はガスや室外機には本来屋根みたいのを付けたほうがいいんだけど、これほど積もることもなかったのでつけなかったのだ)


と、その時、父が上からどんどん雪を落としてくる。見事に直撃!

「危ない、ここにおるんやから落とさんでよ」と叫ぶ。「おー、そうかそうか」

と返事があった3秒後、またもズドンズドンと。


これはもうたまったもんではないので、すぐに避難。
父を屋根から下ろしてから作業しようとするも、決して下りない!!
「もうちょっとしてから」「あの山だけ」と。「あの山」がなくなっても次々と。
待ってもどうしようもないので、合間をぬって作業再開。

おかげで、先ほどから苦労して作った通路もどんどん埋まっていく。
頭上から5kg程の雪の塊が降り注ぐ中、室外機に簡易の屋根を作る作業をする。
終了した後も、どんどんと塊を落とす父。ゲームの敵みたいだな。



これが父と子で行う最後の雪下ろしになるのかな・・・・