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ひょみすふぃあ。―一時避難所(更新停止)―

半年間ここで雨露しのいでました。

決まった、と聞いた時にはもう遅い。それが民主主義? ご冗談を!

2005-09-01 | 何もしないよりは。
全国でもまれに見る年度途中の保育園委託。しかも父母との合意を全面ぶっちぎりという暴挙で行われた、わがだいこんの里は光が丘第八保育園の委託先選定。その委託先決定の記事が今日、区のホームページに掲載されました。って、今日から委託(正確には準備委託と言いますが、同じことです)開始ですよ?! 「決まりました」の報告と「始まった」が同じ日って、まあ、普通に考えて、常識的ではありません。「やっちまったから黙ってろ」という意味だと取られても、仕方ないのでは。

こんなこと許してたら民主主義って死滅の道なんじゃないですか? 前にも書いたんですけど、民主主義というのは手続の厳正さによってはじめて守られるものです。一方的に約束反故にしていいなら何でもできますよね。国政もろくでもない状態ですけど、コレ見てるとまだマシにすら思えてくる…。今月下旬から次の議会です。何をすればよいんだろう?

セイジのキセツなので。

2005-08-28 | 何もしないよりは。
選挙公示より前になるべく何か書いておこうと思って、そっち方面の記事が続きそうなひょみすふぃあです。音楽好き身軽好きのみなさんすみません。というか、のべつ音楽していたい私みたいな人間にこれだけ政治とか行政のことで頭を悩ませる今のヨノナカに対して、私もふかい憤りを覚えます。

で、とりあえず論点を1つだけ。個々の選挙区の対応を眺めていると、どうも自民は小泉隠しをいろんな手でしたがっているようで、小泉とのツーショットを控えて安倍を立てるとか(何が違うんだよう、と私は思いますけどね)、あとこの界隈ですと「若い力」を前面に出すとか。でもどんなに厚化粧したって「自民党公認」ということは、小泉政策に賛成してるということであって。まあいつものことなのですが、こういうのにごまかされて「小泉さんはアレだけど(候補者は)イイヒトみたいだから」とかいうことで投票するから、困った政権が長続きしたりするんですよね。小泉あかんかったら自民党のその候補者がどんなによくても投票はNO、それが選挙というものなのですが…うーん。言っても詮無きことでしょうか。

さてさて。他の論点は改めて。気になっているのは、小選挙区制と野党の戦略、新党のこと、あたりでしょうか。だいこんの里の首長の横暴を見るにつけ、「Winner Takes All」的な選挙制度は非常に非民主的だと感じます。小選挙区制というのも同じことなんですよね。だから戦い方を考えなきゃいけない>野党の皆様。というあたりで今回はとりあえず。

(仮称)だいこんの里評議会通信その3: むちゃくちゃ!

2005-08-27 | 何もしないよりは。
国政のほうもそろそろ佳境ですが、わがだいこんの里のすばらしい区長さんは、光が丘第八保育園について8月20日に委託先を決定し、9月1日から委託に入ると決定されたそうです。そんなん出来レースじゃなきゃできるわけないでしょう! というか、そもそも保護者との協議会で決めた選定委員会の結論を一方的に破棄するって無謀はどうなんでしょう。じゃあ最初から保護者に期待なんて持たせるなと言うんです。みんなボロボロですよ、父母は。

区議会の委員会での珍妙奇ッ怪な答弁はこちらに詳しいです。
当然、事前にピジョンと話がついていたのではという疑惑は大きいのですが、なんとこんな情報も。単なる噂であればよいのですが…。

こんなやり方がまかり通るなんて、与党が議会の過半数とかいう問題ではなく、そもそも区長の権限が裁量次第でこんなに横暴に巨大になりうるなんて、制度的にどこか間違っている気がする…。となれば、制度の前提であるはずの理念を拠り所に、この横暴に対して声を上げていくしかないのでしょう。微力でも何かせねば。そしてきっと次はわれらが学童クラブにもこの風が吹きます。

ほんとうは委託化の是非についての考えも記したいところですが、本日は取り急ぎこれにて。

衆院解散記念:「行政に経営感覚を!」を考える

2005-08-09 | 何もしないよりは。
郵政民営化法案が参院否決、これを受けての衆院解散。これは「それより先に審議すべきことがいくらもあるだろう」という国民のフラストレーションに後押しされた結果だと私は思っているのですが、こういう国民感情が実は真っ当な「行政に対する経営感覚」の芽なのではないかと思うんです。

郵政民営化の国会での議論のどこがおかしいかと言えば、まず優先度と時間の掛け方が他の重要課題と著しくアンバランスなこと、もう一つは3事業を一緒くたにして「白か黒か」を言うばかりで各事業の特性に応じた最適解を求める議論ではなかったこと、大きくはこの2つだったんじゃないでしょうか。前者はいわばコスト配分とリスク管理、後者はいわばアウトプットという面で「経営感覚」を欠いており、その意味で改革から最も遠い内容の議論だったと言えます。

こんなことを思うのも、わがだいこんの里で起こっていることが重なって見えるからです。30数種の区営施設の民営化・民間委託化計画は結局のところ「民営化ありき」でしかなく、それに対してYesかNoか以外の解を区は用意していない。だから内容(コスト、アウトプット、リスク…)を度外視して、形だけの実現に行政が奔走する、という図式です。これって郵政法案と同じような気がするんです。

区は「行政に経営感覚を」という思想を、民営化・委託化推進の根拠となる行財政改革プランのバックボーンに掲げています。しかし、本当に民営化・委託化は区の最大の課題なのか、それは十分検証されているとは言えません。ほとんど横並びの価格が揃うという公開入札の前近代的な実状にも批判は集まっていますし、不要なハコもの投資が中期計画に掲げられていることも多くの区民が疑問に感じています。委託化の問題でムリを通すために割いているパワーをこれらの改革に振り向けないでいると、その着手が遅れた分だけ、損失が積み重なって行くことにはなりますまいか。

話は国政に戻りますが、そんなこんなで、衆院解散は「何が重要議題か」を国民が問い直す絶好の機会ではあろうと思います。とはいえ、今回否決の票数が集まった中には、批判ポーズだけの人気取りや、泥舟から逃げ出す日和見も当然少なからず含まれていると考えるべきで、そこんとこを見抜く目を国民は試されています。さて、するとこれから1ヶ月の間、いやむしろ選挙公示までの3週間ほどの間、何をすべきなんだろう? やっぱりそれは、候補予定者やそれを支持する地方議会の議員さんたちと、なるべく多く会って話を聞いておくことなんでしょう。…って今までの人生でそんなことしたことないので、正直どうしたものかよくわかってないのですが。それにどれだけ時間が取れるものやら。ともかく以上は備忘として記しておきます。

だいこん憲法起草の現場を見に行きました。

2005-08-04 | 何もしないよりは。
地方分権の一連の流れのなかで、全国各地の自治体で「自治基本条例」制定の動きがあり、わがだいこんの里もその例外ではありません。区は有識者や各界代表に区民の公募委員を加えた懇談会を設置し、ここで真っ更から素案を作る作業を行っています。その第3回があったので、傍聴に行ってきました。

…実はこの公募は知っていて、応募しようかとも思ったんです。何たって「自治体の憲法」を作るんですよ。面白そうじゃないですか! でも月1ペースですら決められた平日夜の時間をあけるのは、今の仕事の状況じゃ絶望的にムリだってこともあり(それができるなら平日にやるべきことは他にもあるし)、断念したのでした。そして今回、丁度夏休みにあたったので傍聴に行ったのですが…やっぱり参加してみたかったなあ。ちょっと地団駄。座長の進め方が巧みというのもあるのでしょう、様々な視点からの意見が自由に飛び交い、ほんとうに区民の手で作り出すのだという空気が確実に醸成されてきています。その点、1つ心配なのは、その素案を区がいじり倒して総花的な、無難なものにしてしまうという「次世代育成支援計画」の時のようなことにならないかということですが、何せ「自治体の憲法」なので区側のスタンスも今回は違うように感じますし、そう信じたいです。

議論の詳細はいずれ議事録で発表されるでしょうし、野崎さんのレポートもありますので、私はあくまでも自分の視点からのまとめと、問題意識を少し。参加できないまでも、こうした意見がどなたかの参考になれば幸いです。「幸いです」て、堅いですねわれながら。

*

いい議論だなあ、と感嘆した点がいくつもありました。「理念が必要。つまり『ねりま』とは何だ、ということだ」「国の憲法で謳われている基本的人権は憲法に任せてよいのだから、この自治体に固有の目標、理念を定めるべきだ」「自治基本条例の最高規範性は法的には担保されない(かもしれない)。これを担保するような住民参加の仕組みが必要では」「憲法に相当するのだから、個々の政策を規定するのではなく、政策決定のための枠組を提供するつもりで議論したい」等々。また、昨今の行政改革の進め方などを見ていても問題が顕在化していると思われる、区の政策決定プロセスや、区長と区議会との関係についても明確に再定義すべきというような意見もあり、議論は確実に望ましい方向に向かっているようです。委員各位の意識の高さと熱意には頭の下がる思いです。

住民参加については議論が白熱する場面もありました。この論点は「参加が低調なのは、参加したくてもできないのか、意識が低いのか」と整理できると思います。年配の委員の方が、忙しいから参加できないということはない、と断言されたので、若い委員の方との議論になる場面がありました。うーん、これは難しいです。どんな人にとっても1日は24時間、1週間は7日しかないので、本当に参加する時間がない人というのはありえます。土日や平日夜の活動だからと言われても、平日は深夜まで仕事、土日は家事育児、ではやっぱり参加は難しいでしょう。一方で、参加への意識が低調というのも、平均値としては間違いないように思いますし、意識を活性化するような働きかけも必要でしょう。結局のところ、これらは車の両輪のようなものではないか、と私は思いました。

ここからは私が議論を聞きながら感じたことになりますが、やはり参加とプロセスの問題は非常に重要だと思います。このところの民間委託化の関係で色々と区への働きかけをやってみて思ったのは、住民の声、要望を区に届け、政策に反映させたいと考えても、どうやったらいいかが非常にわかりにくい、曖昧としていることです。重要事項は区議会の決定だろうと思うのですが、区議会がどこまで行政をコントロールできるのかがわからない。行政が政策を実施するにあたって、区議会に諮るべきこと、区民に諮るべきこと、あるいは行政サービスの受益者に諮るべきこと、こうしたことがクリアでないのが最近の委託化計画をめぐる混乱の一因ではないかとも思っています。

行政は区長や区議会議員の任期を超えた継続性のある事業も行います。その意思決定にあたっては適宜、区民の意思を確認するようにしなければ、いっときの政策判断が区民の総意から乖離した結果を生むこともあります。また短期の政策判断にしても、区長選出は多数決であって決して白紙委任ではないのですから、区議会や区民、サービス受益者との調整についての指針・枠組をおおまかにでも設けておくことが、民意にかなった行政を行う上で必要だと考えます。

また、少し話が戻りますが、参加できなかった人がそれで割を食うような仕組みになってはいけないと思います。そのためには、区の行うべきこととして、効率的で十分な情報提供、住民参加意識の醸成、多様で十分な参加機会の提供(それこそ実労働時間短縮への働きかけだって必要かもしれません)、などが条文に織り込まれたらいいなあと思います。そうした施策が揃っていてはじめて「参加できなかった方ご容赦、わるいようにはしません」という政策決定、政策評価ができるのではないでしょうか。

さいごにもう1つ私見。「理念」を考えるキーワードとして、憲法にある「幸福の追求」を使うと面白いのではないでしょうか。ねりまに暮らす、ってどういうこと? ねりまに暮らす幸せってなんだろう? この問いかけは、この日の会議で委員の皆さんから出されたさまざまな理念につながる気がします。いわく、豊かな自然、安心安全、文化、老いも若きも、非核宣言…。次の世代にどんな「ねりま」を手渡そうか、という発言もありましたが、これも重要な核なんじゃないでしょうか。

(仮称)だいこんの里評議会通信その2: 手続を無視しているのは誰か

2005-07-28 | 何もしないよりは。
ほんとうはストックしてる音楽の記事を書こうかと思ってたんですが、緊急度から言うとこっちをとにかくメモ書きでも、と。音楽コラムを有難くもお目当てにして下さってる方には申し訳ないのですが、カテゴリ「聴いた。」でブックマークしていただくとかいうことで、ひとつ当面はお願いしますです。

さて、保育園民間委託化問題ですが。橋本区議が区の「責任なすりつけ姿勢」と「都合の悪い情報は公開しない問題」を明快に指摘されています(7/27付記事、現時点で最新)。このことは私もちょっと整理しておこうと思ったので、これを機にメモしておきます。

区は7/12の発表で、保護者推薦の選定委員が「区と保護者との信頼にひびを入れた」という趣旨のことを言っているのですが…ちょっと待てよ、と。言い方が乱暴になってしまうのですが、選定委員会といっても第三者機関ではなくて、しょせん(<これが乱暴な言い方。でもこう言うしかないような)区の諮問機関であり、区のコントロール下にある機関です。保護者がどんなに推薦したって、区としてメリットがあると判断し、区が了承しなければ選定委員には選ばれ得ないわけです。要は、区の選んだ委員ということに変わりはない。そこが区の思惑どおりの結論を出さなかったからといって、約束の期限に総括を発表せず、ことの成り行きに危機感を覚えた選定委員が記者会見を行うと、翌日区自身の記者会見を行いこれを非難する。手続きってどこですか、ですね。

ちなみに、民主主義は手続の尊重によってのみ守られる、とよく言われています。

手続のことで言えば、区は2月に、保護者との協議会で約束したスケジュール提示に先がけて区長が所信表明で「9月実施」を発表するという、とんでもない手続無視をやっています。そもそもそこからがボタンのかけ違えで、9月実施が無茶というのも受託側も含めた「常識」であるのに、何が何でも9月で突っ走った挙句に、また今回も手続ぶっちぎりをやってしまったわけです。一体なんと言ったら通じるのやら。いや、実のところ実務担当の区役所の方は体でも壊すんじゃないでしょうか。前線に立たされる人たちはたまらないですよ。トップはいいですけど(保護者が何度頼んでも絶対会わないらしいですし)。

さて、こんなふうに問題山積、波乱含みのプロセスを経て今日の事態があるのですが、驚くことに区はこのことについて何も広報を行っていないのですよね。普通、これほど関心の高い重要な公式発表、区のホームページとか区報に載りませんか? でも今日時点で区のホームページの新着記事にはないようですし、7/21付区報でも見当たりませんでした(見落としでしたらご指摘ください)。こういうことも含めて、「都合の悪い情報は公開しない」と橋本区議をして言わしめているのだと思います。公開なくして参加なし。区民との協働といってもポーズだけだったのね、と言われても仕方ないんじゃないでしょうか。

…うわぁ、何と遊びのない文章か。すみません読みにくくて。もうこのへんにしないと明日の朝があぶない…

(仮称)だいこんの里評議会通信その1:「委託のための委託」を止めるために

2005-07-22 | 何もしないよりは。
えっと、わがだいこんの里の自治が息絶えようとしています。みんながんばろう!

とまずはスローガンから。以前から関心をもって推移を見守っていた、保育園の民間委託化問題ですが。9月委託を目指して区が設置していた選定委員会が不調に終わり、応募4事業者に「該当なし」との結論になったと思いきや、区は「自らの責任で選定する」(…って、今までだって「自ら」やってたことなんですよ、わかってますか?)と宣言して選定委員会を再編、なんと区職員だけの委員会を設置して強引に9月委託を進めると発表。もちろん、大荒れですとも。

[参考記事]
 わかりやすい経緯まとめ(橋本区議)
   http://www.seikatsusha.net/pro-board/back_no/back_no.php?action=back_no&id=1121157064&site=hashimoto
 選定委員会の記者会見、その他(野崎区議)
   http://www.nozakitakao.net/blog/archives/2005/07/post_408.html
   http://www.nozakitakao.net/blog/archives/2005/07/post_413.html

この半年ほど、この周辺の議論(というか、フレーム屋さんの言い掛かりも半分くらいですかね)を見ていて、暗澹というか非常にうすら寂しい気持ちだったのですが、そのなかでも特に典型的と思われる意見に、まずはコメントしておきましょう。

A: 委託化推進的な立場から「保育園の保護者が言ってるのは単なるエゴだ」

…わからん。わかんないです。区のサービスの受益者が、受けているサービスの質についてリクエストするのは全部エゴなのかしらん。そんなこと言ったら「私たちの地域にスポーツセンターを!」なんて、とんでもないエゴにしか思えないんですがどうですか。ちなみに私自身は、そういうリクエストだって「アリ」だと思います。ただ、それを丸々受け入れるのでなく、妥当と思われるバランスに調整するのが行政の仕事ということです。

で、今回の保育園の件で言えば、行政は全くといっていいほど、その仕事をしてないです。昨年8月発表の時点では、今年4月全面委託の計画でした。しかし区側は業者の選定基準や募集要件すら満足に提示できない。保護者が不安になるのは当たり前です。サービス水準を上げろというのではなく、ガタボロに崩れるのではないかという不安があるからこそ、保護者も時間と手間をかけて選定基準作りに参加してきたわけです(しかも区側なんてほとんどノーアイディアで、保護者の提案から使えるところを拾ってるだけだったという…)。それをエゴだと言われても。

B: 委託化反対的な立場から「なぜ父母は委託化を前提とした協議のテーブルについた。けしからん。委託化絶対反対」

…まったくもう。今回の区の進め方で非常に問題だったのは、区は「区立保育園の保護者全体の代表と、保育園委託化全体について」交渉することを拒否し、ひたすら最初の1園(光が丘第8)の保護者とだけ、その園の委託化についてだけ交渉を進めてきた、ということです。あざとい個別撃破、と言われても否定しようのない交渉戦略です。はてさて、その状態で光8父母が「委託化反対」で突っ張ることができたでしょうか? 一つの保育園の保護者が、区全体の保育園委託化の是非を背負って議論するというのは、あまりに酷ではありませんか。それに、保護者が心配しているのは「委託ありき」でろくろく中身も練られていないまま委託を急ぐことで、保育の中身がどうなるか、ということでした。委託化の詳細の議論もなく「委託反対ありき」の主張をしていたら、交渉のテーブルすら持てなかったはずです。そればかりでなく、そんなことをすれば「保護者のエゴ」などといういわれなき中傷誹謗にもっと曝される結果となったでしょう。そういうことも想像せず、あたかも光8保護者を日和ったかのように言う人にはちょっと黙っていていただきたい。そこまで言うのなら、なぜ体を張ってでも光8保護者の身代わりにならなかったのですか?

さて改めて今回の委託先選定が不調に終わった原因を考えてみるのですが、これは9月からの委託ということが大きいのではないかと。学校も幼稚園も保育園も同じだと思うのですが、年度途中での教職員の異動というのは滅多に行いません。1つの保育園の専任職員数は確か20を下らなかったはずです。それだけの人員が年度途中に異動すれば他の職場の負担になるのは明らかです。そんなことからでしょう、上記の野崎区議の記事では、業者からも9月受託は厳しいというコメントがあったことが明かされています。私自身も、人づてですが、ある保護者の団体が独自に保育事業を行っている団体のヒアリングをした際に、正直なところ9月は厳しいので応募したくはないという発言があったと聞きました。まあ、常識的に考えても9月はおかしい。ヘンです。

それなのに区は9月委託を強行しようとしている、といことは、何かすでに水面下で話がついていることすら匂わせます。というより、そうでなければ7月初旬に一旦白紙になった結論からスタートして9月委託なんて、常識的にムリですよね普通。

この無理を押し通すために、区は海の日の祝日に区の保育課の職員を休日出勤させて保護者宅を回らせ、翌火曜日の晩に強引に説明会を開いたとか。しかも特別延長保育を9時まで行ったと言います。「延長保育の拡充は公設公営できない」なんて言いながら、こういう時にはやるんですね…あきれて開いた口が塞がりません。(参考 http://blog.goo.ne.jp/sawab/e/87e9d2131547e7ea68c014004d431342)

少子化対策で(おそらく)一番重要なこと。

2005-06-05 | 何もしないよりは。
新東京タワーを建てる計画があるやに聞きました。

…少子化対策と何の関係があるのだ? と。いや、それは多分、非常に密接に関係してます。
考えてみましょう。そんなどでかいハコ物を建てれば、それだけ他の公的な投資はできなくなるわけです。まずこの点。つまり、効果から考えて適切な投資かどうか。そしてもう一つ、ハコを作れば、定常的なコストが毎年発生します。運営管理せずにほったらかし、って訳にはいきませんから、人件費に光熱費。朽ちるままに放っておいたら、使えなくなるばかりか時には危険ですから、点検費に補修費。それを誰が背負うか、ってそれは作った皆様方ではありません。これから大人になるような世代です。

そして、これから大人になる世代の人口は、少ないんです。もう、これは確定してます。頑張って(って、誰が? てのはあるんですが)子供が増えるトレンドに転じたとしても、それが労働人口の増加という効果につながるのは何十年も先の話です。

だから、今はともかく「当面日本の人口は減る」という予測に基づいて、投資はしなければならない。なのに、なのにですよ。何で要るか要らないかわからんハコばっかり作っているのです! その最たるものかもしれない、と、新東京タワー計画の記事を見て思ったわけです。何やら東武鉄道が頑張ってるようですが、悲惨な踏切事故を招いたことをもうお忘れのようです。彼らが先に行うべき投資は開かずの踏切の解消です。それから、このタワーは地上波デジタル放送のために建てるという名目なんですが、来春のスタート時には現存の東京タワーから放送するらしいです。なんだ、600mとかいう馬鹿馬鹿しい背丈がなくてもできるんじゃん。

こういう発想をひっくり返さない限り、どんなにきれいごとを並べても、今の(世の中の指導的立場にある)大人たちは、子供たちに背負い切れない膨大な負債を残してずらかったとんでもない人々にしかならない思いますが、いかがなもんでしょう。

ちなみに、以前「ふるさと文化館」は必要かって話を書きましたが、これも同じこと。大なり小なり、同じような問題が方々の自治体で起こっているんじゃないでしょうか。それらを一つ一つつぶしていかないと、大変なことになるような気がします。

与党も野党も。いらんちゅうねん。

2005-05-18 | 何もしないよりは。
今日は珍しくニュース2題。仕事忙しくて考える余裕ないので延髄反射で備忘録。

天皇の元首化は見送り 自民新憲法起草案
 自民党新憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)は18日、有識者や財界人らでつくる「諮問会議」の初会合を党本部で開き、安全保障など10小委員会の各要綱をもとに議論した。集団的自衛権では憲法に明記するかどうか意見が分かれ、天皇は元首と明記しない方向となった。

いまだに元首にしようと考えてたんだということにビックリ。ていうか、そういう人たちが「自由」とか「民主」とか名乗ってほしくない気がするのですがどうですか。看板を下ろすかあるいは出て行くか、後の世代のためにもいい大人は示しをつけましょう。

「昭和の日」採決で棄権した議員ら厳重注意 民主党
 民主党は17日の臨時常任幹事会で、本会議で「昭和の日」を定める祝日法改正案の採決を棄権した広野ただし、広中和歌子両参院議員と、介護保険法改正案の採決を欠席した松木謙公衆院議員の計3氏を厳重注意とした。民主党は両法案とも賛成の党議拘束をかけていた。

こんな採決に党議拘束をわざわざかけることの意義って一体…?! 前にも書いたとおり、しょせん民主の姿勢は「反対する理由はない」という情けないくらい主張のないものですし、そもそも賛成すること自体、野党としてミスジャッジとしか思えません。こんなことだから補選で勝てないんですよ、まったく。こんなことでは、あなた方が「硬直している」と見下してきた共産党に根こそぎ票を持ってかれますよ! 党のポリシーはともかく、個々の政策レベルだったらよっぽど的を射てるような。

しかし、国政の第一野党がこうだと、国民も考えねばという気がします。といっても何か妙案があるでなし、あったとしても言い出しっぺとして背負い込む技量も器量も余裕もないのですが。どうでしょう、政党とかいうよりももっと緩い、たとえば「政策実現この指とまれ」的な、政策単位の政治参加システムとかって、何かできないでしょうか。できるといいと思うんですが。というあたりで本日は終わりますおやすみなさい。