暁 朝 昼 夕

物語詞。登場人物の述懐、および断片的な言葉。

それはとても

2005年08月31日 | 私のフィクション
    それはとても簡単なこと。 あなたはただ安心したくて私を呼び 問いただす 遠慮がちに それはとても簡単なこと。 笑いとばしてあげよう それでもう安堵するのでしょう それはとても簡単なこと。 二度とあなたには会わないからこれですむように 笑って否定してあげよう あなたのことを恨んだりしてないと いえばそれでいいでしょう それはとても単純なこと。 あなたはだまされたが . . . 本文を読む

恋歌数え歌――剣舞

2005年08月09日 | 私のフィクション
         何もなきを零といわば  全てがあるもまた零なり 吾が身が一つならば  吾が君も一つ 吾をば二つに裂いたとて  二人に捧ぐはできませぬ 三途の川のほとりまで  三世の道を説きますか 四悪の限り尽くしては  四足獣となるでしょう 五行の相克相生へ 光の形は五芒星 いまだ六尺時分といえど  六道輪廻も選べましょう 七曲がり 曲がりきれば七重宝樹 八方八象 八卦で解き . . . 本文を読む