先日の講座「ディーピカー・パードゥコーン」に続く2人目は、「プリヤンカー・チョープラー」を取り上げます。ディーピカーも典型的な娯楽映画だけでなく、アート系の作品、オフ・ビートの作品に好んで出演する自主性のある女優でしたが、プリヤンカー・チョープラーも作品歴を見てみるとなかなかに歯ごたえのある作品に出演しています。その1つが、日本でも公開された『バルフィ!人生に唄えば』(2012)で、この作品でジルミル役の彼女を見て以降私は、ついつい彼女を「プリちゃん」と呼んでしまいます。プリちゃん、最近は歌手としても実績を残し、ハリウッド映画やドラマでも大活躍ですが、インド映画界においてはプロデュ-サー業にも進出し始め、注目されています。こんな彼女の多面的な活躍ぶりを辿るのが、今回の講座です。
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スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅱ期
「女優が輝くボリウッド映画の魅力」
<第2回>プリヤンカー・チョープラー
スペース・アーナンディでは、毎年1つのテーマで行う「インド映画連続講座」を開催中ですが、4人の男優を取り上げた第Ⅰ期「スターで辿るボリウッド映画史」に続き、第Ⅱ期では女優を取り上げています。昔は男優のお添え物的存在が多かった女優たちですが、プリヤンカー・チョープラーの『メリー・コム』(2014)のように、ヒロイン中心の作品も多くなるなど、今世紀に入ってインド映画は変化しつつあります。今回はマチズモからフェミニズムへ、という映画界の変化を担う女優たちを5人、順番にご紹介しています。
<第1回>のディーピカー・パードゥコーンに続いて登場するのは、今やハリウッドでも大活躍中のプリヤンカー・チョープラー。歌手としても有名ですが、「クワンティコ」等のテレビドラマでも大人気で、ディーピカーに先んじて欧米に顔を知られました。インドでは『バルフィ!』(2012)等意欲的な作品に多く出演しており、その足跡を辿ると興味深いことがわかってきます。役柄分析もまじえながら、彼女の魅力に迫っていきます。
なお「スターで辿るボリウッド映画史」に続いて、「女優が輝くボリウッド映画の魅力」でも、講座と抱き合わせで「映画で学ぶヒンディー語塾」を開講します。当塾では一応順番に文法の要点を押さえていっていますが、毎回独立した内容なので、初めての方でも初心者の方でもノープロブレム。30分の濃密なヒンディー語学習体験をどうぞ。
日時:2017年11月11日(土) 15:00~17:30
(10月は映画祭が多いので、お休みです)
場所:スペース・アーナンディ
(東急田園都市線高津駅<渋谷から各停で18分>下車1分)
定員:20名
講座料:¥2,500(含む資料&テキスト代)
講師:松岡 環(まつおか たまき)
ご予約は、スペース・アーナンディのHP「受講申し込み」からどうぞ。ご予約下さった方には、ご予約確認と共に、スペース・アーナンディの地図をメール送付致します。床におザブトンをひいて座っていただく形になりますので、楽な服装でお越し下さい(申し訳ないのですが、スペースの関係上イス席はご用意できません。悪しからずご了承下さい)。
皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。
[講師紹介]
1949年兵庫県生まれ。麗澤大学、国士舘大学非常勤講師。大阪外大(現大阪大)でヒンディー語を学び、1976年からインド映画の紹介と研究を開始。1980年代にインド映画祭を何度か開催したほか、様々なインド映画の上映に協力している。『ムトゥ踊るマハラジャ』『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』『きっと、うまくいく』『pk』など、インド映画の字幕も多数担当。著書に、「アジア・映画の都/香港~インド・ムービーロード」(めこん/1997)、「インド映画完全ガイド」(世界文化社/2015/監修)など。
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取り上げたいのはこんな作品です...と今選んでみたら、結構長いリストになるので、上には10作品だけポスターを付けました。いずれも、彼女の魅力がみなぎっている作品です。そして今回の裏テーマは、「ボリウッドで女優として生き残る」。現在35歳のプリヤンカー・チョープラー、今後はどういった役柄にシフトしていくのでしょうか。その動きから目が離せない女優の1人であるプリヤンカー・チョープラー、ご一緒に彼女の魅力を分析していきましょう。そうそう、彼女はいくつかの作品にソング&ダンスシーンでカメオ出演しているのですが、それがどれも出色で、目くるめく陶酔感を味わわせてくれます。そんなカメオ出演の1つ、『銃弾の饗宴 ラームとリーラー』(2013)のシーンを付けておきます。
Ram Chahe Leela - Full Song Video - Goliyon Ki Rasleela Ram-leela ft. Priyanka Chopra
律儀に返事しているわけではないのですが、プリヤンカー・チョープラーの回、お申し込みが定員を超えまして、12月16日(土)に追加講座をすることがついさっき決まりました。
今、お申し込み下さった方に、12月がご希望ならそちらへどうぞ、とご案内しているところです。
なお、これはまだ決定ではないのですが、1月の頭にはアヌシュカー・シャルマーをやる予定ですので、よろしければそちらの講座にお越し下さい。
何でしたら、奥様とご一緒にぜひどうぞ。
はっきりした予定は、11月11日に出すつもりでいますので、しばらくお待ち下さいね。
プリヤンカーは最近はプロデューサーとしても活躍していて、アヌシュカー共々今後が楽しみです。
こういう骨のある女優がもっと増えてほしいですね。
プリヤンカー・チョープラーの講座,行きたいのですが,なかなか都合がつきません(主に妻の許可)。以前はどうも濃い顔のプリヤンカー・チョープラーは美人とは思うのですが,好みではなかったんですけど,繰り返しみてますと,もうだめですね。なんだかインド映画に浸ってきますと顔の好みも変わってくるのかもしれません(笑)。
インド映画の解説本の第2号の具体的なご予定なないそうですが,首を長くして待っております。価格は高めの設定でもぜんぜんオッケーです。類書ありませんからね。英語の本でも類書ないみたいですし。それに,ああいった本のつくりって,英語の本って雑な気がします。やはり日本の著者,出版社のほうが丁寧です。前著は繰り返しもう隅から隅まで読み尽くした感じです。
特にお返事は結構ですよ(毎回律儀にお返事されてますのでご負担かと思いますので)。たまにこのページを覗かせていただくのはよい息抜きです。感謝しております。