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アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

<現地レポート@チェンナイ>タミル語映画いまのヒット作

2011-03-11 | アジア映画全般
ワナッカム。

インドではいろいろな言語の映画がそれぞれの地方で作られていますが、チェンナイはタミル語映画の本拠地です。「ムトゥ 踊るマハラジャ」を始め、ラジニカーントの作品はみんなここで作られているわけですが、スターはラジニだけではなく、他にもスーリヤ、ヴィクラム、ヴィジャイ、アジートクマールなどた~くさんいます。若手もどんどん登場していて、頼もしい限りです。

そんな若手の1人、ジーヴァの作品がただ今ヒット中。「獅子と虎(Singam Puli)」というこの作品で、ジーヴァは兄と弟の二役を演じています。魚市場で働く兄は、マジメだけれど喧嘩っ早く、弁護士の弟は、一見よい子ながら裏では女たらしのいい加減な男。ある時弟が誤ってガールフレンドを死なせてしまったことから、運命の歯車が狂い始め…という物語です。
タミル語映画らしい、パワフルなストーリーが展開していきますが、ジーヴァは二役を好演、特に小ずるい弟役が上手くて、最後まで観客を惹き付けてくれます。監督は新人とのことですが、この作品のヒットで早くも次の作品が動き出しているとか。甘いイケメンのジーヴァ、ぜひJiiva(こう綴るらしい)でチェックしてみて下さい。

もう1本ヒットしていたのが、インド映画には珍しいハイジャックを扱った作品「空路(Payanam)」。映画情報を教えてくれたホテルのスタッフが、「インド初のハイジャック映画だ」と自慢してましたが、ホントかなあ?主演はテルグ語映画界の大スター、ナーガルジュナと、日本でも「ボンベイ」や「ザ・デュオ」でお馴染みのプラカーシュ・ラージ。州政府のスボークスマンがプラカーシュ・ラージ、機動部隊の隊長がナーガルジュナで、あとはあまり有名な人は出ていません。
乗り合わせた乗客には実に様々な人がいる、という設定なのですが、スターがいない分、リアリティがあってなかなか見応えがあります。ハイジャッカーたちはイスラム教徒、そして乗客にも、パキスタンから心臓手術を受けに来ていた幼い女の子とその両親というイスラム教徒がいるほか、キリスト教の神父さんがいたりと、インドならではの状況が上手に生かされています。
ただ、最後がナーガルジュナの活躍でバタバタと終わってしまい、ちょっと拍子抜けでしたが、そこに至るまでのストーリーはよくできた作品でした。

チェンナイは新しいショッピングモールが次々誕生、そこにたいていシネコンが入っています。Express AvenueのEscape、SkywalkのPVRなどが賑わっており、本格的なシネコン時代に突入した感があります。ラジニの新作も5月から撮影が始まるとのことで、タミル語映画界はますます勢いづきそうです。

旅先なので情報の確認が甘くなっています。訳など間違っていたらゴメンナサイ。
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