映画「ローズ島共和国
~小さな島の大波乱~」を観た。
2020年のイタリア映画。
監督はシドニー・シビリア。
出演はエリオ・ジェルマーノ、
マティルダ・デ・アンジェリス他。
舞台は1964年のイタリア。自作
の車で公道を走って捕まってしま
ったエンジニア。自由を求めて、
沖合の領海のすぐ外側に石油プラ
ットフォームに似た小さな島を作
ってしまう。公海上の、どの国に
も属さない独立国だと主張するが、
イタリア政府との対立が激しくな
り・・・。
面白かった。公海上に小さな島を
作って独立を宣言するなんて・・・、
想像するだけでワクワクする。
ましてや、これが実際にあった話
と知ると笑いがこみ上げる。
なぜ島を作ったのか?と訊かれて
「作れたから」と答える。政治的
な主義主張があってのことでない
ところも良い。
無邪気な自由を求めるちっぽけな
存在に、国家は工作員やら軍隊を
投入して対処しようとする。勝負
にならないのは目に見えているが、
理不尽な横車には意地でも抵抗し
たくなるものだ。
考えてみれば、自由ってのは代償
も高くて、例えば強盗に襲われて
も誰も守ってくれないわけだ。
無邪気な映画だが、いろいろ刺激
を受ける映画でもあるなぁ。