こんな記事がありました、ご存知でしたか?
ほおが赤くなることからリンゴ病とも呼ばれる「伝染性紅斑」が流行の兆しを見せている。国立感染症研究所感染症情報センターによると、2月21-27日の週の小児科定点医療機関(全国約3000か所)当たりの患者報告数は0.62(速報値)で、2週連続で増加。しかも年明けからこの週までの累積では、過去10年の同時期で最も多い。ピークを迎える夏にかけて患者の増加が懸念され、妊婦が感染すると流産や死産の原因になり得るため、同センターでは注意を呼び掛けている。
伝染性紅斑は、4-6年周期で流行し、流行する年には年明けから7月上旬ごろにかけて患者が増加する。今年の定点当たり報告数は、過去10年で最も多かった07年に匹敵する水準で推移しており、4年ぶりの流行と見られる。年明けからこの週までの累積の定点当たり報告数は4.70で、07年の同時期までの累積4.67を上回っている。
都道府県別に見ると、福岡の16.55が最多で、次いで宮崎(11.17)、山形(9.79)、宮城(9.18)、佐賀(8.83)などの順=表=。
伝染性紅斑の原因はヒトパルボウイルスB19感染で、10-20日の潜伏期間の後にほおに赤い発疹が現れ、続いて手や足に網目状の発疹が現れる。小児が感染してもほとんどが重症化せずに軽快する。一方、成人では、ほおの赤い発疹などの特徴的な症状が出ることは少ないが、強い関節痛のために歩けなくなることがある。妊婦が感染すると、本人には全く症状がなくても胎盤を介して胎児に感染し、流産や死産の原因になることがある。
厄介なことに、予防は非常に難しい。ほおの赤い発疹などの特徴的な症状が現れる時期には、ウイルス血症は既に終わっており、感染力がほとんどなくなっているからだ。ウイルス血症を起こしており、ウイルスの排せつ量が最も多いのは特徴的な症状が現れる7-10日前で、この時期には微熱や鼻づまり、せきなどの諸症状しかなく、伝染性紅斑と診断するのは難しい。
同センターの安井良則主任研究官は、「対策は非常に難しいが、保育園や幼稚園、小学校で流行している場合には、妊婦は立ち入らないようにしてほしい」と話している。また、感染経路は飛沫感染か接触感染のため、せきエチケットや手洗いの徹底が重要だと呼び掛けている。
我が家も気を使いました。
小さいお子さんがいる親御さんも気をつけてあげてくださいね。