お気に入りのタイ料理がある。
それはネームクルック。
何やら鳩でも飛び出しそうな名前だけれど
もちろん鳩とは全く関係ない。
この料理、豚肉を発酵させた生ソーセージが
野菜たちとワイワイやっているところに
揚げおにぎりが飛び込んできて
みんなで何やらイイコトを始めた、という風体なのだ。
いろいろな店でネームクルックを食べてみると
それが実に多様性に富んでいることが分かる。
揚げおにぎりの形状然り、
ネームクルックの酸味然り、
料理人の数だけネームクルックはあるのだろう。
考えてみれば日本料理だってそうだ。
同じ物を作っても、家庭によって味が違う。
もちろん家と店でも味が違う。
タイ料理だって同じことなのだと思う。
タイ料理といえばトムヤムクンやヤムウンセンが有名だ。
もはやそれらの料理は当たり前になりすぎて
どこの店でもほとんど同じ味のものが出てくる。
だからこそ。
一歩踏み込んで、ちょっと違う料理を試してほしい。
そしていろいろなところで食べ比べてみてほしい。
きっと何か新しい発見があるかもよ。
人生も折り返し地点をとっくに過ぎたというのに
今更ながらディズニーにはまってしまった。
それもディズニーランドとディズニーシーに。
年パスを買って暇なときにぶらぶらするのが
私にとって最高の楽しみとなった。
そんなある日、ディズニーのサイトを見ていたら
ちょっと気になる文字を見つけてしまった。
なんでもディズニーランドのなかの、あるレストランが
今月いっぱいでクローズしてしまうというのだ。
それならばぜひ1度行っておかねばならない。
曇り空のある日、電車を乗り継ぎディズニーランドへ。
目当てのレストランでフライドチキンとともに
スモークターキーレッグを注文する。
ちょっとビックリする値段であるけれど
それ相応の価値がある。
香ばしいスモーキーな香りと脂滴るジューシーなターキー。
この水辺に座って眺める景色ともこれでお別れ。
別れはいつも寂しいけれど、
新しい出会いを期待してターキーで乾杯!
(※ スモークターキーレッグは別の場所でも販売されています)
「昨日帰りにディズニーに行ってね……」
「何しに?」
「ちょっと1杯飲みに……」
こんな会話をするのが夢だった。
東京ディズニーリゾート(TDR)の
年間パスポートは異常に高い。
一般人には手が出ない。
一般人というのは
企業に属していて社保の恩恵があるとか、
ある程度裕福であるとか、
ものすごくディズニーが好きであるとか、
そういう人ではないことを指す。
私はまさにその一般人。
TDRの年パスなんて
一生縁がないであろうと思っていた。
思っていた……のに……
ふと出来心を起こしてしまい
一般人ではなくなってしまった。
そんなわけで仕事帰りに
ちょっと1杯飲みにディズニーシーへ行く。
ここなら酔って自分を見失う人もおらず、
節度を持って楽しく飲める。
一人でちょっと飲みに行きたいけれど
街のバーではハードルが高すぎるという人には
絶対におすすめですゾ。