はじめてでも失敗しない愛犬の選び方
東京大学の行動学の獣医師武内ゆかり先生による著書で
全国の100人近い獣医師にアンケートをとり
それぞれの犬種の特性を統計学的にまとめた本です。
すでに絶版になってしまった
生涯の友を得る愛犬選び
をもとに、日本の最近の犬たちの性格・性質なども細かく載っています
特記すべき点は
必ず「ルーツ」が書いてあること。
「もともと何を目的に作り出された犬種なのか」
ということを理解すると、犬への理解が深まると思います。
自分の犬がどのように評価されているか、
読んでみるとおもしろいと思います。
人気犬種が飼いやすいとは限らない
外見の好みで選ばず、「自分と似た性格の犬」を探す
珍しい犬種や毛色の犬はリスクを伴う
ホント、その通り!と思います。
しつけの相談に来られる方で
「この人はなぜこの犬を選んでしまったんだろう・・・」
「この子は違ううちなら幸せに暮らせただろうに・・・」
という
お互い不幸な組み合わせってかなり多いんです。
家庭犬は15年一緒に暮らす家族同然のパートナーです。
選ぶときには結婚相手並みに慎重に、しっかり学んでくださいね。
この本、行動学の基礎も学べてオススメです。
もちろん、犬種だけでなく本人の気質や遺伝的な要因、どういう環境で生まれ育ったのかもかなり大きいんですけど、ね。
ある程度犬種を選ぶだけでも「こんなハズでは・・・」は減ると思います。
難を言えば、毛色についてももうちょっと言及して欲しかった。
特にプードル。色が違うと別犬種ですね。