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竹林亭白房

米朝「蔵丁稚」★落語

□本日落語一席。
◆桂米朝「蔵丁稚」(MBSテレビ『らくごのお時間』第165回※年忘れSP)。
令和6(2024)年12月29日OA※平成9(1997)年OA。
東京に移植されて「四段目」と演目がかわったが、両者はほぼ同じだ。ただ、細かいところの違いがいくつかあるが、その一つとして丁稚の定吉が使いが遅くなった言いわけを旦那にするところである。
上方落語「蔵丁稚」では、使いの帰りに、定吉が母親とばったり遭遇し、母親は父親が身体を患ったことで御百度を踏みに行くから、定吉もその母とともに御百度を踏みに行ったと言う。この件(くだり)が東京落語「四段目」にはない(すべての東京の落語家が演らないかと゜うかは未確認)。

そして、今日ふと思ったのは、米朝が患った父親の仕事を俥引きだと言ったことである。そして、ここに関して、「表の俥が回らなかったら、内の車も回れへん、そのかわり火の車が回ってる」というクスグリが入る。
ここは定吉の機転が理詰めの言いわけでもあっておもしろいところだが、上方の落語家はみんなこれを言うんだったかなと気になった。
たとえば、すぐ確認できるところだと、桂文珍は言わないが、六代目笑福亭松鶴は言っている。また、七代目月亭文都も言っている。文都は広く言えば、米朝一門である。

してみると、五代目桂文枝の一門には、父親が俥引きを言わない型が継承されているのだろうか。これから聴くときもちょっと注意しておこう。
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