□本日落語二席。
◆五街道雲助「お見立て」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和4(2022)年9月18日収録。
◆八代目林家正蔵「耳なし芳一」(日本文化チャンネル桜『落語動画』)。
※公演情報不明。
これも、昨日聞いた「旅の里扶持」同様に、彦六の正蔵が手がけた文芸ものの一つだという。川戸貞吉『落語大百科』によると、昭和49年に発刊された『落語界』創刊号の記事で正蔵の談が紹介されていた。
題名からわかるとおり、これは小泉八雲の作だが、正蔵はこれを岩波文庫で知り、一席に構成した由である。したがって、まったくこれには笑いの要素がなく、純粋に語りものとしての落語である。
川戸の書によれば、昭和40年代に入ってからとのことで、わりとよく高座に掛けたらしい。しかし、当時の事情、そしてその後も含めて、こういった文芸ものというのは、正蔵一門の弟子たちや他の落語家にも継承されていないようだ。
このジャンルがまったく廃れてしまうというのは、ちょっと惜しい気もするのだが、昨今の落語界のトレンドからすると、もう演り手は期待できないかもしれない。
◆五街道雲助「お見立て」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和4(2022)年9月18日収録。
◆八代目林家正蔵「耳なし芳一」(日本文化チャンネル桜『落語動画』)。
※公演情報不明。
これも、昨日聞いた「旅の里扶持」同様に、彦六の正蔵が手がけた文芸ものの一つだという。川戸貞吉『落語大百科』によると、昭和49年に発刊された『落語界』創刊号の記事で正蔵の談が紹介されていた。
題名からわかるとおり、これは小泉八雲の作だが、正蔵はこれを岩波文庫で知り、一席に構成した由である。したがって、まったくこれには笑いの要素がなく、純粋に語りものとしての落語である。
川戸の書によれば、昭和40年代に入ってからとのことで、わりとよく高座に掛けたらしい。しかし、当時の事情、そしてその後も含めて、こういった文芸ものというのは、正蔵一門の弟子たちや他の落語家にも継承されていないようだ。
このジャンルがまったく廃れてしまうというのは、ちょっと惜しい気もするのだが、昨今の落語界のトレンドからすると、もう演り手は期待できないかもしれない。