竹林亭白房

八代目正蔵「旅の里扶持」★落語

□本日落語二席。
◆三遊亭楽大「短命」(GAORA SPORTS『千客万来~がおら寄席~#27』)。
大阪サンケイホール・ブリーゼ、令和4(2022)年11月8日収録。

◆八代目林家正蔵「旅の里扶持」(日本文化チャンネル桜『落語動画』)。
昭和55(1980)年12月。
川戸貞吉『落語大百科』によると、劇作家長谷川伸から八代目正蔵がもらい受けた作とのこと。手渡されたのは放送用の台本だったらしい。ラジオかテレビのドラマにでもなる予定のものだったのだろうか。

内容は、三代目林家正蔵(実質的には五代目正蔵をモデルにしているらしい)を主人公とする旅の噺である。長谷川は「正蔵が出てくるから、これは君に向いているよ」と、八代目正蔵に言った由。お笑いというより文芸ものの落語だから、そういう意味でも、これは正蔵に向いていたのだろう。

ところで、この音源は八代目正蔵が正蔵として語った最後の落語だ。それは、マクラで当人が語っていた。年が明けて来年1月になると、彦六を名のるのだとはっきり言っている。これについては、改名する林家三平にまつわる逸話や、彦六という名の由来も話している。どちらも文字では読んで知っていたことだが、当人の口からこのように語って聞かせてくれる音源があるとは驚きだ。

マクラのなかで、本来は九代目林家正蔵を三平が名のるべきだったのだろうが、亡くなってしまったのは残念だと言っている。三平の子が九代目を継ぐことになるというのは、当時、彦六の正蔵には想像もつかないことだったろう。ついでに、三平はその弟が継ぐことなども。
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