エピファニアは「神の子イエズスの誕生が東方の三博士によって公けにされた日」のことで、カトリックの宗教行事
日本では靴下をぶら下げてサンタさんにプレゼントをおねだりすることが多いですが、こっちではエピファニアのときによく見られる光景なのであります!
この日はBefana(ベファーナ)という魔女が子供たちに贈り物
を届ける日。一年を通して「よい子
にしていたらお菓子を」逆に「悪い子
には炭や灰を」届けにきます。もちろん、炭の形をした砂糖菓子なんですが、まるでハロウィーンのように子供たちはお菓子が貰える日なわけですよ
。
BEFANE
CARBONE AI CATTIVI
ベファーナはね、夜のうちに
暖炉から来ると言い伝えがあるので、ベファーナお婆さんが食べれるような「やわらかめ」のケーキ
やジュース
を傍に置いておくシキタリもあるんですね。
(私だったら。。
がいいけども・・)
ちなみに・・・
何故、ハロウィンでもなくこの時期に、ベファーナ魔女お婆さん
かというと・・・

2007年前、ジェズ(イエス)キリストがベツレヘムの馬小屋で誕生しました。 そのお祝いのため、東方の三博士が贈り物を携え、星を頼りにベツレヘムに向けて旅をしていましたが、道に迷った彼らは、途中でベファーナお婆さんの家を訪ねました。
親切に道を教えてくれたベファーナに、三博士は「一緒にお祝いに行こう」と誘うのですが、彼女はあっさり「忙しい」と断ったのです。
あとから思いなおして、追いかけるも時すでに遅し。これが発端で、彼女は後世の人々から魔女として扱われるようになってしまいました。
博士たちが誕生祝を届けた公現祭前夜、魔女ベファーナはほうきに乗って空を飛び、良い子にはお菓子を、悪い子には炭を届けるようになったと言い伝えられています。そして、その時魔女ベファーナは一年間積もり積もった悪い出来事を、乗ってきたほうきで掃き清めてくれる、というわけ!
題名の「L'epifania tutte le feste porta via」如く、まさに1月6日を境に、12月8日のインマコラータ コンチェンツィオーネ無原罪のマリアの祝日から飾り始めたクリスマスの飾りはこの日を限りにはずします
。
うちは子供も居ないのでベファーナはお預け。
あまぁ~い炭も買う予定はありません。用意するとしたら・・・
本物の木炭?
誰にかは・・・わかるでしょっ?




















さて、今年も長かった休暇が終わりね・・・としみじみ(ま、あたくしにとっては毎日ホリデーなんですけども)考えていると、うちのサダが珍しい提案をするでないの!
それは・・・・・
「ベファーナの火おこしを見に行こう」
あら?サダちゃん、めずらしんでないかい?
あんなに「インドア派」なのに、「今年はアウトドア宣言」?
ワクワクしてあたくし、出かけました。
ベファーナの火おこし(正式にはGRANDE FALO' DI BEFANA)は公現祭の夕方、暗くなってから行われます。この日、各地でベファーナを焚き木で燃やしたり、東方の三博士の行列、イエスの誕生時に貴族が貧しい人たちへの施しを行ったことを記念した行事が行われ、イタリアに住む方はテレビでその模様をご覧になった方も多いのでは?
車の中で「FALO'をなんでするのか?」ポツリ・・とサダ夫がつぶやく。
あ、あのね~。君がなんであたしに聞くかな・・
ネットで調べたら「焚き木をすることで災いを遠のけ、幸福を呼び寄せる」という意味があるらしいわ。おかげで勉強になったけどさ・・・・
ちょっと日本の「どんと焼き」みたいね。「どんと焼き」って地方によって呼び方が違うらしいけど、一般には左義長(さぎちょう)といわれ、1月14日の夜または1月15日の朝に、その年飾った門松や注連飾り、書き初めで書いた物を持ち寄って焼くのよね。その火で焼いた餅を食べるとその年の病を除くと言われているとか。門松や注連飾りによって出迎えた歳神を、それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があるらしい・・
あたくしたちが向かったのはパドヴァのプラート・デッレ・ヴァッレ。
ここで毎年、FALO'をやるのです。

車を止めてとぼとぼ歩いていくと・・いい感じで人もでています。
さすが、あたくしの田舎とは違う!

でもネ・・・着いたら、とてもそんな空気ではないのよ・・・
いやね、人はいるの、それも多すぎるくらいに。
でも焚き木をするべく場所に市場が立っているわけ・・・
そういえば今年のエピファニアは土曜。土曜といえばプラート・デッレ・ヴァッレはメルカート(市場)が恒例。なんかぁ・・・いやな予感。

サダ
「あれ?ここでやんないのかな?」
きっこ
「いや、ここでやるはず」
ロメオ
「そんなことはどぉでもいいがな~、あ、おなご、おなごやっ」
サダ
「おかしいね・・・誰かに聞いてみようか」
ロメオ
「どうでもいいがな~。むこうに可愛い子ちゃんがぁ」
それはナイスアイディア!でも、でもさ・・・
「人に聞く」のはなぜか毎回、あたくしの役目
いや、いいんですよ、別に。皆さん、親切ですしね。
でもサダ夫、こういうときに絶対に自ら聞かないのよ。
恥ずかしいのか?「そんなことも知らないのかよ?」と馬鹿にされるのが(誰もしないけど・・)イヤなのか?
まぁ、とにかくこういうことはあたくしの役目なわけ。
あたくし、仮にも外国人
なわけよ、なのに、うちのサダ夫、それは全く忘れたかのように、人に聞くとか、クレームつける、なんて仕事は一切、やらん、
。。。
結局、端から聞いていく「健気なあたくし」
(「健気」に反応しないように。。。
)
色々な人に聞くも誰もご存じなく・・7人目のイマドキな若いカップルが知っている模様。
ギャル「うん、今年はさぁ~、問題があったんだよね、ほんとならぁ、今夜やるんだけどさぁ、でぇ~、昨日の夜やっちゃったんだよ~」
だんすぃ「そうそう、昨日、燃やしちゃったよ」
が、が、がああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん

いやね、もうサダ夫がいつになく「行動派」だった瞬間からいやぁな気もしたんです。でも、そんなこと思っちゃいけないな、とあたくしはくやんだわけ。
なのに、なんだ、このオチ。

結局、パドヴァも見れず、うちの近所でやる「市民による市民の為の」みたいなしょぼいファロも見れず・・・・
いいんだけどさっ。。。
というわけで、まるで親の仇のように写真だけは撮ったわ。
お菓子屋さん(ホットドックやポテトもあるけど)
見た目美味しそうなんだけど。。食べると甘い
有名なマジパン菓子
飴だ~、ガムだ~、グミだぁ~
マシュマロやトッローネ
さて、書き忘れてたナポリ・・
エピファニアはお菓子ということで、無理やりナポリでこの時期に食べるデザートの紹介でもしとこうかしら。
DOLCI(お菓子)

↑サダ夫の叔母・サンティーナおばさん手作りのstruffoli(ストゥルッフォリ)
なんと籠まで手作りのトッローネです。

↑出た・・・歯が折れそうに硬いクッキーroccoco'(ロッココ)。
どこが美味しいのか・・修行が足りずわかりましぇん!

↑砂糖菓子のひとつcassatine(カッサティーネ)。
色とりどりの砂糖菓子の中身は大抵がマジパン。
甘すぎるのですが、これは中がレモンケーキでなかなかいけます。
もちろんパンドーロ(粉砂糖をかけたスポンジケーキに似たもの)やパネットーネ(ドライフルーツの入ったパウンドケーキみたいなもの)という伝統的クリスマス菓子も頂きますが、我が家はどちらかというとこういう物を頂きます。。

日本では靴下をぶら下げてサンタさんにプレゼントをおねだりすることが多いですが、こっちではエピファニアのときによく見られる光景なのであります!
この日はBefana(ベファーナ)という魔女が子供たちに贈り物






ベファーナはね、夜のうちに



(私だったら。。

ちなみに・・・
何故、ハロウィンでもなくこの時期に、ベファーナ魔女お婆さん


2007年前、ジェズ(イエス)キリストがベツレヘムの馬小屋で誕生しました。 そのお祝いのため、東方の三博士が贈り物を携え、星を頼りにベツレヘムに向けて旅をしていましたが、道に迷った彼らは、途中でベファーナお婆さんの家を訪ねました。
親切に道を教えてくれたベファーナに、三博士は「一緒にお祝いに行こう」と誘うのですが、彼女はあっさり「忙しい」と断ったのです。
あとから思いなおして、追いかけるも時すでに遅し。これが発端で、彼女は後世の人々から魔女として扱われるようになってしまいました。
博士たちが誕生祝を届けた公現祭前夜、魔女ベファーナはほうきに乗って空を飛び、良い子にはお菓子を、悪い子には炭を届けるようになったと言い伝えられています。そして、その時魔女ベファーナは一年間積もり積もった悪い出来事を、乗ってきたほうきで掃き清めてくれる、というわけ!
題名の「L'epifania tutte le feste porta via」如く、まさに1月6日を境に、12月8日のインマコラータ コンチェンツィオーネ無原罪のマリアの祝日から飾り始めたクリスマスの飾りはこの日を限りにはずします

うちは子供も居ないのでベファーナはお預け。
あまぁ~い炭も買う予定はありません。用意するとしたら・・・
本物の木炭?

誰にかは・・・わかるでしょっ?




















さて、今年も長かった休暇が終わりね・・・としみじみ(ま、あたくしにとっては毎日ホリデーなんですけども)考えていると、うちのサダが珍しい提案をするでないの!
それは・・・・・
「ベファーナの火おこしを見に行こう」
あら?サダちゃん、めずらしんでないかい?
あんなに「インドア派」なのに、「今年はアウトドア宣言」?
ワクワクしてあたくし、出かけました。
ベファーナの火おこし(正式にはGRANDE FALO' DI BEFANA)は公現祭の夕方、暗くなってから行われます。この日、各地でベファーナを焚き木で燃やしたり、東方の三博士の行列、イエスの誕生時に貴族が貧しい人たちへの施しを行ったことを記念した行事が行われ、イタリアに住む方はテレビでその模様をご覧になった方も多いのでは?
車の中で「FALO'をなんでするのか?」ポツリ・・とサダ夫がつぶやく。
あ、あのね~。君がなんであたしに聞くかな・・
ネットで調べたら「焚き木をすることで災いを遠のけ、幸福を呼び寄せる」という意味があるらしいわ。おかげで勉強になったけどさ・・・・
ちょっと日本の「どんと焼き」みたいね。「どんと焼き」って地方によって呼び方が違うらしいけど、一般には左義長(さぎちょう)といわれ、1月14日の夜または1月15日の朝に、その年飾った門松や注連飾り、書き初めで書いた物を持ち寄って焼くのよね。その火で焼いた餅を食べるとその年の病を除くと言われているとか。門松や注連飾りによって出迎えた歳神を、それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があるらしい・・
あたくしたちが向かったのはパドヴァのプラート・デッレ・ヴァッレ。
ここで毎年、FALO'をやるのです。

車を止めてとぼとぼ歩いていくと・・いい感じで人もでています。
さすが、あたくしの田舎とは違う!

でもネ・・・着いたら、とてもそんな空気ではないのよ・・・
いやね、人はいるの、それも多すぎるくらいに。
でも焚き木をするべく場所に市場が立っているわけ・・・
そういえば今年のエピファニアは土曜。土曜といえばプラート・デッレ・ヴァッレはメルカート(市場)が恒例。なんかぁ・・・いやな予感。

サダ

きっこ

ロメオ

サダ

ロメオ

それはナイスアイディア!でも、でもさ・・・
「人に聞く」のはなぜか毎回、あたくしの役目

いや、いいんですよ、別に。皆さん、親切ですしね。
でもサダ夫、こういうときに絶対に自ら聞かないのよ。
恥ずかしいのか?「そんなことも知らないのかよ?」と馬鹿にされるのが(誰もしないけど・・)イヤなのか?
まぁ、とにかくこういうことはあたくしの役目なわけ。
あたくし、仮にも外国人


結局、端から聞いていく「健気なあたくし」
(「健気」に反応しないように。。。

色々な人に聞くも誰もご存じなく・・7人目のイマドキな若いカップルが知っている模様。
ギャル「うん、今年はさぁ~、問題があったんだよね、ほんとならぁ、今夜やるんだけどさぁ、でぇ~、昨日の夜やっちゃったんだよ~」
だんすぃ「そうそう、昨日、燃やしちゃったよ」
が、が、がああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん

いやね、もうサダ夫がいつになく「行動派」だった瞬間からいやぁな気もしたんです。でも、そんなこと思っちゃいけないな、とあたくしはくやんだわけ。
なのに、なんだ、このオチ。

結局、パドヴァも見れず、うちの近所でやる「市民による市民の為の」みたいなしょぼいファロも見れず・・・・

いいんだけどさっ。。。
というわけで、まるで親の仇のように写真だけは撮ったわ。





さて、書き忘れてたナポリ・・
エピファニアはお菓子ということで、無理やりナポリでこの時期に食べるデザートの紹介でもしとこうかしら。
DOLCI(お菓子)

↑サダ夫の叔母・サンティーナおばさん手作りのstruffoli(ストゥルッフォリ)
なんと籠まで手作りのトッローネです。

↑出た・・・歯が折れそうに硬いクッキーroccoco'(ロッココ)。
どこが美味しいのか・・修行が足りずわかりましぇん!

↑砂糖菓子のひとつcassatine(カッサティーネ)。
色とりどりの砂糖菓子の中身は大抵がマジパン。
甘すぎるのですが、これは中がレモンケーキでなかなかいけます。
もちろんパンドーロ(粉砂糖をかけたスポンジケーキに似たもの)やパネットーネ(ドライフルーツの入ったパウンドケーキみたいなもの)という伝統的クリスマス菓子も頂きますが、我が家はどちらかというとこういう物を頂きます。。
しかし、数々のドルチェは見るだけで歯が痛くなりそう(;_; )( ;_;)ヤンヤン
でも、おばぁちゃん手作りの籠のはすごいなぁ~。
焚き火見れなくって残念でしたねぇ~。
私も見た事ないけど、一度は見てみたいなぁ~。
ちなみにウチのしょぼい町、今年はなんと打ち上げ花火まであげてました。ってか、この町で花火、4年目にして初めて見ましたから。。。しょぼい町なので、今まで大晦日も夏祭りも花火あげたことなかったのに。。。一体、何が。。。
お菓子がいっぱいでうらやましい~~~!!
すごい、お菓子のオンパレード!見ただけで甘そうと思う私は、ほとんどチャレンジしたことがないかも…
あ、今年のクリスマスはストゥルッフォリ食べたよ。初めて食べたけど、おいしかった!癖になるおいしさだね。
やっぱナターレのお菓子もところ変わればですねぇ。ストゥルッフォリは前回ナポリ滞在時に学習しましたけど、他のお菓子は知らなかったです。かなり試してみたい気で一杯かも(笑)。
手作りの籠、すごいよね・・・・
結局、手につかないまま・・・・放置プレイを楽しむきっこです。
焚き木、うちの近所のは去年見たけども、あまりにも「市民による市民の為」すぎるしょぼい(ボソッ)ものだったので、いまいち。
来年はちゃんと調べて見に行ってやる!それか日本に居てやる!(日本の方がいいな・・)
うちは相変わらず「近所の人による」花火だったよ~。エピファニアの時には、焚き木と花火があったみたいですけども・・・見てないし。
モカチーノさんところも新しい家が多いから、コムーネも頑張っているのかもね。
しょんぼり
汁鼻男さんも、サダ夫も、ピエトロも男性陣、夢中で食べてたよねぇ、そういえば!
食べやすいように、とスプーンを差し出したら「邪魔すんなよ!
でも食べてくれてよかった。
甘いのよぉ~、本当にね。
なんつうか見ていると美味しそうだけど、食べると「砂糖の味しかしない」と感じるイタリア菓子。
チョコレートなんかも甘いしねぇ。
これに比べたら、日本のチョコの方が美味しい、と思うわたくしです。
なんで焚き木しているんだろう?って
>きっと知ってるけど人ごみ嫌いやから黙ってるだけかも・・←行事ごとには必ず参加したい私がいるから・・
あはは。やっぱそれ?
案外、「言う」こと事態考えてもなかったのかもね。
生活していると「外国人だから習慣も違う」って忘れたわけでもないけど、生活に不便がなければあんまり「相手は外国人」とは考えないと思うんですよ。危なっかしいとか、言葉が全然だめなんだったら、向こうも積極的にやってくれたりするのかもしれないけど、慣れてくるとそういうものなんじゃないかなぁ?
うちへいらっしゃるときにはサダ自らドルチェ担当してもらいます