Chicago51

ギター、ジャズ、BABYMETAL...ぼちぼちと

ブレーシング

2015年09月27日 | Gibson L-7P
https://www.youtube.com/watch?v=NeXpO-LQOZU

動画は、トップ・ルシアー Stepen Marchione 氏がトップをタッピングしながら、ブレース(力木)にスキャロップを施していく過程の一部っス。
※本題とは、ズレますが、サウンドホールのエッジ部に補強チップが貼られてますな。 クラックが入りやすい箇所なんで、必要みたいです。

ブレーシング(bracing) の最大の目的は、トップ板の補強で、特にトップにアーチをもつフルアコやピック・ギターにとっては、宿命であるトップ落ち防止の重要なパーツでございます。

ただコレ、トップ板に貼り付くワケですから、箱鳴り(音量、ふくよかさ)を殺すパーツにもなるワケで、単に、硬い(重い)種の木材を、広体積・広面積に貼り付ければエエってもんでもござーせん。

そう、ブレーシングは、ギター個体のサウンド・メイキングのうえで、大事な工程でもあるよーなのです。


まず、用材の選別は、強度、軽さの兼ね合いと、どのような音響特性を持つか? もちろん、入手のし易さ(価格)。
ヴィンテージ、高級機種に使われていることで有名なアディロンダック・スプルースから、シトカ・スプルース、マホガニー、シダー...
とイロイロあるよーです。


次に、スキャロップ加工ですが、コレ自体が、ギターのサウンド・チューニングの一部であるので、製作者の技量に左右されます。
上の動画のよーに、削っては、トップ板の数ヶ所を「コツ コツ」タッピング...を繰り返し、ご自身が狙う、もしくは、注文された「響き」へ着地させるワケです。
ただし、削る分だけ強度は減るので、鬩ぎ合いですわな。


以上は、序章で、
次回、Xとか、パラレルとか...本章へ続きやす。

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