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観劇の感想もろもろな備忘録。
「つれづれな日々のつぶやき♪」からお引越し中。

『容疑者Xの献身』ストーリーと感想

2012-05-31 17:50:06 | 劇場・多目的ホール
キャラメルボックス2012スプリングツアー(2)『容疑者Xの献身』をサンシャイン劇場にて、5月30日昼の回を観劇してきました。

ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【原作】
東野圭吾『容疑者Xの献身』(文春文庫刊)


【脚本】
成井豊


【演出】
成井豊+真柴あずき


【出演】
石神哲哉‥近江谷太朗
湯川学‥岡田達也
花岡靖子‥西牟田恵
草薙俊平‥小林正寛
間宮隆一‥川原和久
岸谷由紀夫‥筒井俊作
花岡美里‥実川貴美子
工藤邦明‥三浦剛
冨樫慎二‥石原善暢
米沢小代子‥坂口理恵
金子芹香‥前田綾


【ストーリー】 
高校の数学教師・石神哲哉は、ある夜、不審な物音を聞く。アパートの隣室に住む花岡靖子の部屋で何か起きたらしい。石神は靖子の部屋のドアをノックする。
隅田川の河川敷で男の死体が発見される。捜査に乗り出す警視庁捜査一課刑事・草薙俊平。やがて、捜査線上に、被害者の元妻・花岡靖子が浮かび上がる。草薙は大学時代の友人で、帝都大学理学部物理学科の准教授・湯川学に協力を求める。
湯川は靖子の隣室に住む男の名前を聞いて、顔色を変える。石神哲哉。
それは湯川の大学時代の友人、そして、湯川が出会った中で最高の頭脳をもつ男だった…。


【感想】
2009年に初演され今回は再演。原作は有名なベストセラー、映画化やドラマ化もされている作品。
通常のキャラメルボックスらしからぬ重く暗いストーリーだが、かえって現実感があり、感情移入して観ることができた。いつもは若干、感情移入しきれないので。客演の方を4人迎えたことにより、さらにこの感じは強くなっていたように思う。
キャラメルボックスが苦手の方にもおすすめの作品。ただ、キャラメルボックスのベーシック、「悪い人が出てこない」、「ファンタジー」が好きな方には逆に苦手な方もいらっしゃるかと。

とにかく男優陣が格好いい♥筒井俊作と三浦剛は微妙だったのは内緒。
なんと言っても、石神哲哉役の元劇団員、近江谷太朗がものすごくいい!!自然体な佇まいから、台詞にはならない数多の言葉の数々が、体全体から醸しだされてくるようだった。背中を丸めた後ろ姿を、ただ観ているだけで涙が出そうだった…。
「役者というのはその役を上手く演じていればよいというものではなく、その役の人間そのものとして、その場にあるということである」というような言葉をどこかで読んだ記憶があるのだが、この舞台上の近江谷はまさにそのとおりだった。
同じ意味で、花岡靖子役の西牟田恵さんもとてもよかった。一歩間違えると、自分勝手な嫌な女になってしまいそうな難しい役。辛く悲しい過去をもちながら、娘と二人で健気に生きているさまがちゃんと伝わってきて胸を打った。
ラストに近い回想シーンでは本当に涙が出た。そこには、石神の絶望が救われた瞬間があったから…。


【余談】
鉄骨のセットと実川貴美子さんの制服姿に、『スキップ』を思い出したのは私だけではないと思う。
前田綾のとある役のときの髪型にご注目!日々進化しているらしい。
サンシャイン劇場で6月3日まで。
原作の文庫本も購入したのでこれから読むつもり♪


【画像いろいろ】

ご存知、「みき丸」の湯川バージョン♪




パンフレット。渋いです♪




トーク&フォトブック♪




観劇につきもののフライヤーの数々。派手ですね~♪
気になる公演があるので観劇しようかな♡











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