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『ガス人間第一号』ストーリーと感想

2010-03-01 09:54:36 | テレビ
NHK 劇場への招待 『ガス人間第一号』を観ました。
ストーリーと感想を備忘録として書きます。

※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【原作映画脚本】
木村武(「ガス人間第一号」1960年東宝映画)


【脚色・演出】
後藤ひろひと


【出演】
後藤ひろひと(プロデューサー)、水野久美(久子)、中山エミリ(甲野京子)、伊原剛志(岡本賢治)、渡邊絋平(田端)、山里亮太(田宮)、中村中(藤田千代)、水野透(編集長)、悠木千帆(編集員)、高橋一生(橋本)、三谷昇(老人)

【公演】
2009年10月 日比谷シアタークリエ


【ストーリー】
とあるアパートで異臭騒ぎが起こり、そこの住人であるミュージシャンが死亡していた。岡本と田端の両刑事が捜査にあたるのだが、部屋は密室、犯人の痕跡も見つからない。鑑識の田宮の調査により、部屋からはケトンという物質が検出されたのだが、通常では考えられない量だった。
ますます、謎だらけの事件となるのだが、これはまだ連続殺人事件の幕開けにすぎなかった。
やがて捜査上に10年前に、突然音楽業界から姿を消した藤田千代という美しいシンガーが浮かぶ。そして、彼女を崇拝するある青年の姿も。
やがて悲しい結末へと話は進んでいく…。


【感想】
後藤ひろひとといえばAGAPEシリーズでお馴染みだが、今回も随所に小ネタは満載!
プロデューサー公演にありがちな、役者がそれぞればらけたまとまりが悪い感は否めず。映像畑の方が多かったので、TVドラマを観ているような錯覚に陥ってしまうときも。
全体のまとまりはいまいちだったと思うのだが、個々の役者には光るものが感じられ、これが劇団公演のような一体感が醸し出せればな~と。
とても悲しく、哀しく、そして怖いお話なのだが、う~んやっぱりなんていうのか全体に散漫な感は否めなくて。折角の脚本がもったいないように感じた。
できれば、舞台畑の役者たちの別バージョンを観てみたい!橋本役はもちろん高橋一生で♪

心に沁みた台詞は、
藤田千代「何のために歌っていいかわからない」
橋本「ぼくのために歌ってください!」
劇中歌、中村中作詞作曲の歌「焼心者」も心に沁みた。

些細なことだが、岡本刑事役の伊原剛志は二回ほど噛んでいた。意外によかったのが中山エミリ。自然体で舞台になじんでいて、違和感がなかった。ベテランの水野久美との絡みも自然だったし。
南海キャンディーズの山ちゃんこと山里亮太の鑑識役は、はまり役で笑わせてもらった。本当にこんな感じなのかも‥?と、思わせてくれる変っぷり。
そして、なんと言っても、藤田千代役の中村中の凛とした姿と美しい歌声はこの役にぴったり♪
橋本役の高橋一生の苦悩する姿には心を打つものがあった。


【余談】
個人的に高橋一生は、テレ東の深夜ドラマ『怪奇大家族』のへたれなフリーターのお兄ちゃん役もかなり好き♪




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