豪快6話から?生まれてしまったネタ。
黄緑は恋愛というより姉弟っぽい感じで。
要は緑は女の子組でいいよって話(ん?)
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お腹空いた!
お屋敷奉公(?)から戻ったルカの第一声。
ソファにどさっと座り込んで、誰にともなく叫ばれた言葉は、けれど、確実に僕に向かっていた。
「大したものはないけど、いい?それとも、何か好きなもの買ってこようか?」
「なんでもいいから、適当に作ってよ」
気を遣って尋ねれば、なんとも投げやりな答えが返ってくる。
はーい、とバレないように溜め息を吐いて、エプロンをかける。
さっさと食べられれば、味なんてどうでもいいんだよね、マーベラスといい、ルカといい。
キッチンに向かう僕に、お手伝いしましょうか?とアイムが声を掛けてくれる。
そんな彼女に、せっかくだからルカに紅茶を入れてあげてよ、と答えると、わかりました、と柔らかい笑みが返ってくる。
お湯を沸かし始めるアイムを見ながら、この間買ってきた便利なあれを取り出す。
早くて手軽で、紅茶にも合う。
せっかくだから、ちょっと多めに作ろう。
よしっ、と小声で気合いを入れて、お腹の空いたお姫さまのために、そして恐らくやってくるであろうキャプテンたちのために、手早く準備に取りかかった。
「お、いいにおいがすんじゃねえか」
さすがと言うかなんと言うか…マーベラスはすぐににおいを嗅ぎ付けてやってきた。
「ハカセさんのことですから、きっとマーベラスさんたちの分も作ってくれていますよ」
アイムもこれを見越して紅茶を人数分用意していたようで、ティーセットを手に、テーブルへ向かう。
「ちょっと、マーベラス!ハカセはあたしのために作ってるんだからねっ」
「どうせあいつのことだ、アイムの言う通り人数分ちゃんと用意してるだろ」
憤るルカを諌めたのはジョー。
なんだ、やっぱりみんな揃っちゃうんだ、なんて、ちょっと嬉しくなる。
「お待たせ」
人数分の取り皿とフォーク、ナイフをアイムに運んでもらい、大皿にいっぱい作ったメインディッシュをテーブルの真ん中にトン、と置く。
「パンケーキ?」
「うん。ホットケーキミックスって便利なものを、買い出しの時に見つけてさ」
たまご、牛乳、冷蔵庫にいつも入ってるものですぐに作れる。
「速さにうるさいらしいマーベラスもこれなら文句ないな」
「なんだよジョー、引っ張るなよ」
大体、お前この間いなかったじゃねぇか、マーベラスが拗ねるように口を尖らせた。
その間に、アイムがそれぞれの取り皿に2枚ずつ、ホットケーキをのせていく。
各々バターや蜂蜜をトッピングして、いただきます、の声とともに食べ始めた。
「おいしい」
一口食べて、呟いたのは、ルカ。
見たことないくらい可愛い笑顔で。
マーベラスも、ジョーも食べる方に集中しているのか、うまい、と呟きながらも手を止めないままだ。
いいもの見ちゃったかも、とアイムと顔を見合わせて、僕たちもホットケーキに手を付けた。
「ハカセ、ありがと」
食べ終わって片付けを始めると、珍しくルカが手伝ってくれる。
「え、あ、いつでも、作るからさ、そんな」
素直にお礼なんか言われると、なんだか照れてしまう。
「ハカセの料理食べると、なんか、帰ってきたーって気がする」
「でも、ホットケーキなんて、誰が作っても同じだよ?」
食器を流しにつけながら、僕は答える。
「ううん、そんなことない」
後ろからルカが近づいてくる気配がして振り向く。
いつも殴られてばっかりだから、ちょっと体が強張る。
「ハカセの料理には、大事なものがつまってるよ」
「え?」
目の前にはルカの顔があって、おでこ同士がぴったりくっついていて、彼女の右手は僕の頭を撫でていて、左手は僕の肩に優しく置かれていて、
「ま、そりゃ高級料理がおいしいってのは当然なんだけどね」
ふふん、と笑うと、ぱっと僕から離れてしまう。
僕はというと、突然のことすぎて口をパクパクしたまま立ち尽くしてしまった。
「じゃ、あとの片付けはよろしくね~」
ヒラヒラ手を振って出ていくルカはいつも通り。
どうしよう、そんな風に言われたら、
「今夜のメニューは、ルカの好きなものにしよう…」
恥ずかしくて、そうでもしてごまかさなきゃ、顔の火照りがおさまりそうになかった。
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ルカ様はオットコマエの可愛い女の子だと思う。
そしてドッゴイちゃんはヘタレてれば可愛い。
黄緑は恋愛というより姉弟っぽい感じで。
要は緑は女の子組でいいよって話(ん?)
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お腹空いた!
お屋敷奉公(?)から戻ったルカの第一声。
ソファにどさっと座り込んで、誰にともなく叫ばれた言葉は、けれど、確実に僕に向かっていた。
「大したものはないけど、いい?それとも、何か好きなもの買ってこようか?」
「なんでもいいから、適当に作ってよ」
気を遣って尋ねれば、なんとも投げやりな答えが返ってくる。
はーい、とバレないように溜め息を吐いて、エプロンをかける。
さっさと食べられれば、味なんてどうでもいいんだよね、マーベラスといい、ルカといい。
キッチンに向かう僕に、お手伝いしましょうか?とアイムが声を掛けてくれる。
そんな彼女に、せっかくだからルカに紅茶を入れてあげてよ、と答えると、わかりました、と柔らかい笑みが返ってくる。
お湯を沸かし始めるアイムを見ながら、この間買ってきた便利なあれを取り出す。
早くて手軽で、紅茶にも合う。
せっかくだから、ちょっと多めに作ろう。
よしっ、と小声で気合いを入れて、お腹の空いたお姫さまのために、そして恐らくやってくるであろうキャプテンたちのために、手早く準備に取りかかった。
「お、いいにおいがすんじゃねえか」
さすがと言うかなんと言うか…マーベラスはすぐににおいを嗅ぎ付けてやってきた。
「ハカセさんのことですから、きっとマーベラスさんたちの分も作ってくれていますよ」
アイムもこれを見越して紅茶を人数分用意していたようで、ティーセットを手に、テーブルへ向かう。
「ちょっと、マーベラス!ハカセはあたしのために作ってるんだからねっ」
「どうせあいつのことだ、アイムの言う通り人数分ちゃんと用意してるだろ」
憤るルカを諌めたのはジョー。
なんだ、やっぱりみんな揃っちゃうんだ、なんて、ちょっと嬉しくなる。
「お待たせ」
人数分の取り皿とフォーク、ナイフをアイムに運んでもらい、大皿にいっぱい作ったメインディッシュをテーブルの真ん中にトン、と置く。
「パンケーキ?」
「うん。ホットケーキミックスって便利なものを、買い出しの時に見つけてさ」
たまご、牛乳、冷蔵庫にいつも入ってるものですぐに作れる。
「速さにうるさいらしいマーベラスもこれなら文句ないな」
「なんだよジョー、引っ張るなよ」
大体、お前この間いなかったじゃねぇか、マーベラスが拗ねるように口を尖らせた。
その間に、アイムがそれぞれの取り皿に2枚ずつ、ホットケーキをのせていく。
各々バターや蜂蜜をトッピングして、いただきます、の声とともに食べ始めた。
「おいしい」
一口食べて、呟いたのは、ルカ。
見たことないくらい可愛い笑顔で。
マーベラスも、ジョーも食べる方に集中しているのか、うまい、と呟きながらも手を止めないままだ。
いいもの見ちゃったかも、とアイムと顔を見合わせて、僕たちもホットケーキに手を付けた。
「ハカセ、ありがと」
食べ終わって片付けを始めると、珍しくルカが手伝ってくれる。
「え、あ、いつでも、作るからさ、そんな」
素直にお礼なんか言われると、なんだか照れてしまう。
「ハカセの料理食べると、なんか、帰ってきたーって気がする」
「でも、ホットケーキなんて、誰が作っても同じだよ?」
食器を流しにつけながら、僕は答える。
「ううん、そんなことない」
後ろからルカが近づいてくる気配がして振り向く。
いつも殴られてばっかりだから、ちょっと体が強張る。
「ハカセの料理には、大事なものがつまってるよ」
「え?」
目の前にはルカの顔があって、おでこ同士がぴったりくっついていて、彼女の右手は僕の頭を撫でていて、左手は僕の肩に優しく置かれていて、
「ま、そりゃ高級料理がおいしいってのは当然なんだけどね」
ふふん、と笑うと、ぱっと僕から離れてしまう。
僕はというと、突然のことすぎて口をパクパクしたまま立ち尽くしてしまった。
「じゃ、あとの片付けはよろしくね~」
ヒラヒラ手を振って出ていくルカはいつも通り。
どうしよう、そんな風に言われたら、
「今夜のメニューは、ルカの好きなものにしよう…」
恥ずかしくて、そうでもしてごまかさなきゃ、顔の火照りがおさまりそうになかった。
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ルカ様はオットコマエの可愛い女の子だと思う。
そしてドッゴイちゃんはヘタレてれば可愛い。