いとこのあみちゃんと、なあなちゃんを
ねこちゃんにされ、
お姉さんを、
ぶたちゃんにされた、ケマリオくんは
怒っていました。
しかし、相談に行った今年の干支、とらさまは、
ケマリオくんをじっとみつめて
話を聞き終わると、こう言いました。
”ケマリオくんよ、だいぶ怒っているようだね。
しかし、ケマリオくんは、なぜ変装ばかりしているのかね?
ありのままの自分をもっと大切にしなさい。
人は、見かけをどんなに良くしたからといって、
中身まで、変わるわけはないんだよ。
そのままの自分を受け入れられない人が、
他人の心を変えることができると思うのかね?”
ケマリオくんは、頭が混乱してしまいました。
とらさまは、いったいなにをいってるんだろう?
僕は悪くないのに。
悪いのは、赤髪の魔女、エイミーなのに!!
”ケマリオくんよ、自分をみつめなおしなさい。
そして、魔女のエイミーがどうしていたずらをやめないのか、
もとのところをたどっていくんだよ。
表面だけ見て、チカラずくで人の心は変わらないのだよ。
北風と太陽のお話を知っているかね?
冷たい北風では、人の心は、ひらかないのだよ”
ケマリオくんは、なんとなくとらさまの言っていることが、
分かってきたようなきがしました。
”とらさま、わかりました。
これから、魔女のエイミーのことを少し観察してみます。
そして、どうしていたずらをしたのか、探ってみます。”
”いいでしょう。
ケマリオくん、人にはそれぞれの使命があるのですよ。
生きている意味があるから、今この世に生を持って生まれたのです。
あなたにも、生きている意味があるように、
魔女にも、生きている意味があるのです。
自分を認めることができれば、
相手をも、認めてあげれるようになるのです。”
”はい、とらさま。がんばってみます”
そして、ケマリオくんは、かっこうをつけて
変装するのをやめました。
それから、しばらくのあいだ、魔女のエイミーのことを、
観察していました。
そして、あることに気づきました。
エイミーは、いつも一人ぼっちだったのです!
いつも、ひとりでつまらなそうにしていました。
そして、双子の妹ミーラーは、だんなさんが
仕事に忙しくて、かまってあげなかったので、
わざと、ケマリオくんにラヴしてみせていたのでした。
”そうだったのか。。。。。
ひとりで、つまらなかったのか。
友達がほしかったのかもしれない。。。。。
僕が、友達になれるだろうか。。。。?”
つづく。。。。。。
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