チェルノブイリ子ども基金・事務局だより

チェルノブイリ子ども基金スタッフが綴る事務局の日々。

菅谷医師(現松本市長)の記者会見 3/22

2011-03-25 12:50:56 | Weblog
菅谷医師(現松本市長)が、22日の記者会見で福島事故に関して、
慎重な言い回しながらかなり率直にコメントしています。
政治家としてではなく、この問題に取り組む専門家として冷静に、
しかしはっきりと今言うべき事を語ってくれています。
(チェルノブイリの救援活動に携わる人間が、本当に言いたいことを
 多くの点で代弁してくれていると感じます。)
前半の発表は公式的なものですが、15分目くらいの記者の質問に答えて、
長い時間を割いて話しています。

話の内容の重大さに記者たちが気づいていないようで、そのまま続く
質問がなかった事が残念です。

避難範囲は、子ども基金と同じく50km程度を求めています。
3月22日を選択(動画

菅谷医師はベラルーシの甲状腺ガンにかかった子どもたちの
手術・治療にあたるため5年間、現地に滞在しています。

以下、テキスト版から一部抜粋。
全文はこちらをご覧ください。

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特に乳幼児とか妊産婦に対してはヨード剤の予防投与ということは、
これはまさに内部被爆の問題なんですよということを申し上げきたんですね。
どうしても政府を含めて皆さん方は外部被爆のことだけを取り上げて
いるので、そうではなくて皆さん3つの点に注意してください。
一つはマスクをしてください。なぜマスクをするかというと、汚染されて
いて、これに浮遊している放射性の降下物が鼻から気道ですね、気管を
とおして肺に入ってそれが吸収されて血液の中入って体に蓄積される
ということですね。
それから二つ目は肌は露出してはいけないということ。これは皮膚から
ですよね。いわゆる吸収されて体の中に入ちゃいけない。
もう一つは口から入るっていうこと、この三つなんですね。
ですから経気道的、経皮、皮膚ですね、それからもう一つは経口的
なんですよ。この三つが経路になっているんです。
ですからできるだけここに取り込まないようにってことを言って
いるのです。
取り込まれたらどうなるかっていうと、その放射性物質が放射性
ヨードであり、セシウムであり、ストロンチウムであり、プルトニウム
であって、それらが入ると大変なことになりますよ。
これは今じゃなくって5年、10年、30年セシュウムとかストロンチウムの
半減期が30年ですから、放射性ヨードの半減期は1週間ですけれども、
そういうようにですね、取り込まないようにって言っているにも
かかわらず、今回のようにですねほうれん草ならほうれん草に……


妊産婦、胎児の命を守るという意味でいったら5年とか10年、
チェルノブイリでもって甲状腺がんの子どもが増えたのが5年後
なんですよね。5年後から出てきているんですよね急激に。
そしてその事故前の時の子どもの発症率というのは100万人に
1人か2人でこれはチェルノブイリのとこも同じなんですよ。
それが汚染地になるとそれが100倍になったり、ひどい時には
130倍ですね、ゴメリ市なんか。
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