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チェルノブイリ子ども基金・事務局だより

チェルノブイリ子ども基金スタッフが綴る事務局の日々。

アニメ映画 『NAGASAKI 1945 アンゼラスの鐘』 を見て

2009-01-27 15:03:48 | Weblog
原爆投下から60年目の2005年に作られたというこのアニメ映画のことは、ご存じの方も多いと思います。
長崎で被爆しながらも救護活動を続けられた医師、秋月辰一郎さんを描いた映画です。

今回、縁がありましてロシア語字幕付きの『NAGASAKI1945 アンゼラスの鐘』を
見ることができました。

すでに英語、ドイツ語、ポルトガル語、フランス語などの字幕付きで各国で上映されているそうです。

核大国のロシアにもこのアニメを広めたい、そういう思いでこのほど、ロシア語の字幕付きを完成させ、
その試写会があり、参加しました。

ニューヨークでは国連国際学校の生徒はじめ、ハイスクール、大学などで上映されたそうです。

感想文は「普及上映をすすめる東京上映実行委員会の公式ブログ」で読むことができます。

ニューヨーク上映会の感想

○すごくかなしくて、これがもう1かいおこらないように、ねがっています。せんそうを、やめてほしい。男性(10)

アメリカのメリーランド大学の学生たちの感想

○アニメーションではありましたが、この映画は非常に感動的でした。この映画は、世界に十分に知らされて
いない死の灰の被害と原爆の破壊力の詳細を明らかにします。また、アニメーションで描くことで、見ることへ
の苦痛を軽減させ、その一方で、原爆がもたらす影響を詳細に伝え、戦争とそれがもたらす影響を人間的に描き
だす。そして徐々に、核戦争が引き起こすであろう荒廃したイメージを彷彿とさせます。

また、聖ルークス校の生徒たちは上映後、みんなで話し合い、ニューヨーク出身の2人の上院議員に「核兵器
開発予算に反対し、廃絶のために行動すべき」と書いて訴えたそうです。

それに対してヒラリー上院議員から「みなさんの力が国を変えるのです」という返信が届いたということです。

さらに、聖ルークス校の生徒たちに、監督の有原さんは「被爆者の核兵器廃絶の行動を支えているのが憲法9条
であること」をメールで教えたそうです。

「憲法9条に他の国も加わるべきだ」との意見がそのあと、また生徒から届いたと語っていました


重い内容なのに、ユーモアを感じさせる場面もいくつかあります。事実をたんたんと描いて見せていますが、
アメリカの学生の感想文にあるように、感動を受けつつも、原爆の怖さを伝える映画だと思いました。

ロシア語圏の人たちに広めるのにはどうしたらよいでしょうか?

ほかの国にも、いえ、その前に日本全国の小中高学校でぜひ、上映してもらいたいと心から思いました。



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