金沙遺跡は、2001年2月8日、成都市西郊の住宅開発に伴う下水道工事中に発見されました。
21世紀最初の中国における考古学的大発見でした。その後の発掘調査により、基本確認部分でも5平方キロに及ぶ大型遺跡です。ここからは金器200余点・青銅器1200余点・玉器2000余点・石器1000余点・漆木器10余点の5000点あまりと、陶器数万点・象牙1トン・動物骨片数千点が発掘されました。調査により、これはおよそ紀元前1200~500年(殷後期~春秋)のもので、2006年に中国重要文化財に指定されました。三星堆遺跡と並び、四川省における古蜀文化を体現する遺跡です。
2005年4月、金沙遺跡と出土文物の保護、研究、展示をするテーマとする金沙遺跡博物館が建設されました。博物館の敷地面積は30万㎡・延総建築面積は3.5万㎡で、遺迹館・陳列館・文物保護中心の主要な三つの建物からなっています。 出土品には、わずか直径20cmの太陽神鳥金箔に代表される金器や四節玉に代表される玉器に逸品が展示され、青銅人頭像に特徴がある三星堆遺跡とはまた異にした特徴を持っています。現在、三星堆博物館にも匹敵する、成都市の新観光名所になりました。
文殊院
南北朝時代(420-589年)に創建された文殊院は、成都市内北部、府河の南側に位置する仏教寺院で、四川省の仏教の中心です。もとは唐の妙園塔院で、宋代に信相寺と呼ばれましたが、「信相」というのは尼の名字で、当時の蜀王がその面影を慕い、彼女の為に寺を建立しました。
明代に戦火によって焼失され、清朝の1697年に再建された際に「文殊院」と改称されました。その後、二回にわたる増築を行い、現在のような規模になりました。文殊院は南向きに建てられており、建設面積は11600㎡、部屋は全部で190室もあります。天王殿、三大士殿、大雄殿、説法堂、蔵経楼など、どれも典型的な清代建築です。精巧な透かし彫りの飾り窓が付いています。
文殊院の収蔵物は非常に豊富で、中国の有名な歴史学者「郭沫若」はかつて「西天文物萃斯楼」の詩の中で、文殊院は仏教文物が集中しているところであると称えました。文献は1万冊以上、先宗など3人が毎朝舌を刺して取った血で書したとされる「舌血経書」、明神宗の田妃が刺繍した千仏袈裟、清の楊遇春の長女が自らの頭髪で刺繍した水月観音などがあります。唐の玄奘の頭蓋骨が特に珍しいものとされています。1942年に南京で発見された、3つの頭頂骨のうち、1つは南京に置かれ、1つは西安に送られ、残りの1つは、成都が唐僧の受戒地であったため成都に送られました。
成都の人は宗教心が深く、線香を供えに来る人々は後を絶たないようです。お昼に訪れると、肉料理や魚料理そっくりの「野菜」で作られた中国の精進料理が食べられます。
http://www.sctabi.com
21世紀最初の中国における考古学的大発見でした。その後の発掘調査により、基本確認部分でも5平方キロに及ぶ大型遺跡です。ここからは金器200余点・青銅器1200余点・玉器2000余点・石器1000余点・漆木器10余点の5000点あまりと、陶器数万点・象牙1トン・動物骨片数千点が発掘されました。調査により、これはおよそ紀元前1200~500年(殷後期~春秋)のもので、2006年に中国重要文化財に指定されました。三星堆遺跡と並び、四川省における古蜀文化を体現する遺跡です。
2005年4月、金沙遺跡と出土文物の保護、研究、展示をするテーマとする金沙遺跡博物館が建設されました。博物館の敷地面積は30万㎡・延総建築面積は3.5万㎡で、遺迹館・陳列館・文物保護中心の主要な三つの建物からなっています。 出土品には、わずか直径20cmの太陽神鳥金箔に代表される金器や四節玉に代表される玉器に逸品が展示され、青銅人頭像に特徴がある三星堆遺跡とはまた異にした特徴を持っています。現在、三星堆博物館にも匹敵する、成都市の新観光名所になりました。
文殊院
南北朝時代(420-589年)に創建された文殊院は、成都市内北部、府河の南側に位置する仏教寺院で、四川省の仏教の中心です。もとは唐の妙園塔院で、宋代に信相寺と呼ばれましたが、「信相」というのは尼の名字で、当時の蜀王がその面影を慕い、彼女の為に寺を建立しました。
明代に戦火によって焼失され、清朝の1697年に再建された際に「文殊院」と改称されました。その後、二回にわたる増築を行い、現在のような規模になりました。文殊院は南向きに建てられており、建設面積は11600㎡、部屋は全部で190室もあります。天王殿、三大士殿、大雄殿、説法堂、蔵経楼など、どれも典型的な清代建築です。精巧な透かし彫りの飾り窓が付いています。
文殊院の収蔵物は非常に豊富で、中国の有名な歴史学者「郭沫若」はかつて「西天文物萃斯楼」の詩の中で、文殊院は仏教文物が集中しているところであると称えました。文献は1万冊以上、先宗など3人が毎朝舌を刺して取った血で書したとされる「舌血経書」、明神宗の田妃が刺繍した千仏袈裟、清の楊遇春の長女が自らの頭髪で刺繍した水月観音などがあります。唐の玄奘の頭蓋骨が特に珍しいものとされています。1942年に南京で発見された、3つの頭頂骨のうち、1つは南京に置かれ、1つは西安に送られ、残りの1つは、成都が唐僧の受戒地であったため成都に送られました。
成都の人は宗教心が深く、線香を供えに来る人々は後を絶たないようです。お昼に訪れると、肉料理や魚料理そっくりの「野菜」で作られた中国の精進料理が食べられます。
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