ちゃり亭

チャリティパーティを企画する、食いしん坊で飲んべえの4人ユニット

原子炉の中の真実=樋口健二講演会=

2011-02-22 | Weblog
少し前の報告ですが。

1月29日に、
原子力発電所の取材を続けている、フォトジャーナリストの樋口健二さんの講演会に行って来ました。

樋口さんは30年以上も原発労働の問題にとりくみ、写真を撮りつづけてきました。
写真を見ながら聞く樋口さんのお話は、とても衝撃的でした。
そのお話をふまえて、原発に関してちょっと思ったこと、考えたことを書きます。
拙いですけど。

私たちが目にする原子力発電所というのは、コンピューター管理されて安心にみえますよね。
ところが、その何重にもおおわれて安全だと言われている中に入って作業をする人がいます。
当然のことですが、時間とともに装置は劣化するので、維持するための作業が必要なんです。

樋口さんは、その方たちを「被爆労働者」というショッキングな表現をされていました。
いや、何もショッキングじゃないかもしれません。
だって炉心の中に放射能があるから五重に覆ってあるから安全です。と電力会社はいうんです。
だからその中って、どんだけ危険かわかりますよね。
その中に入るんですから、被ばくするのはあたりまえです。
私たちが電気の恵みをうけるなかで、この国には原子炉の中に入って作業をし、
被ばくし続けてる方が延べ130万人もいるとのことでした。

放射能は、目に見えず、痛みもありません。
また、被害の実態もよく分かっていません。
国が安全と決めた量以下の被ばく線量だから大丈夫だというのです。
あなただったら?
国が大丈夫だといってるから、原子炉の中に入ってみますか?

そんな誰しもやりたくないことを押し付けられてる労働者の方がいるんです。
命をけずってます。
そして、何かあっても、基準以下の被ばくしかしてないからといって保障も何もない。

電気は、今の生活になくてはならないもの。
でも、原発は必要ない。
現在、原発は3割で、そのほかを火力発電や水力、風力、地熱などでまかなっています。
「原発がとまったら電力不足になる?」
いやいやそうじゃありません。
火力は出力調整ができます。
現在稼働率が60%くらいで、100%稼働してないのです。

今、家電メーカーがこぞって、消費電力の少ないエコ家電を作ってるし、
人口は減り続けてる。これ以上の電力はいらないんです。

原発は出力調整ができず、電気の需要の少ない夜中には原発でうまれた電力があまりつづけます。
だから、深夜電力を使うように、この国はオール電化を推進しています。
必要だから電気をつくるのではなく、電気があまるから使わせてるんですね。
順序が逆じゃないですか。

それに、原発はエコ、地球温暖化に効果的といいますが、
原子炉を冷やすために大量の海水を海からひいて冷却し、
温度が7度もあがった温排水をまた海に戻しています。
その量は、毎秒60万トン、70万トンといわれます(出力によって違います)
金魚とか熱帯魚を飼っているかた、水温が7度あがったらどうなります??

海の生き物を傷つけ、誰かの犠牲の上になりたつものなんか、私はほしくない。

原発の中で働く人のほか、ウランの採掘場にもたくさんの被ばく労働者がいます。
どれだけCO2をださないと力説されても、もっとわるい、被ばく者はずっと膨れ上がっています。


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