Chaotic-Love

【純情エゴイスト】が 好きな 遊び人
猫屋敷 かりん の 趣味 Blog です。

*** 応 援 し て い ま す ***

おつかれさまでした!



2010年3月28日(日)COMIC CITY大阪78内で開催致します、
純情ロマンチカシリーズプチオンリーイベント
「純情フェスタ」告知サイトです。

当プチオンリーは個人の主催するものであり、
原作者様、出版社等とは一切関係ございません。

※同人活動やBLに理解のない方やご存知ない方は閲覧をご遠慮ください。


◇・◇・◇


【 ダブル・タイフーン ~螺旋夜曲~ 】 act.2

2011年09月30日 | 【 * novel * 】
風呂に入ってる間に、ヒロさんは俺の濡れた服を洗濯してくれていた様で
上がった頃には乾燥機が回っていた。

何かまめまめしく世話を焼いてくれる様子に『そんなに心細かったのか』と
思ってしまい、今日早く帰れた事に感謝してしまった。

着替えて髪を拭きながらリビングに行くと、美味しそうなカレーの香りが
部屋いっぱいに広がる。

「今メシにするから、ちゃんと髪乾かせよ?」

「はい。 あ、でも何で今日カレーなんですか?」

「お前のリクエストじゃないか」

「…え?」

「忙しすぎて忘れたのか? まぁ、いいから席につけ」

「あ、はい」

リクエストの記憶は無いけど、無意識に言ってたのかな?
ヒロさんの手作りってだけで嬉しいから、それでいい。

もう一度、髪全体の水気をざっと軽く拭き取り
タオルを首に掛けたままテーブルに着く。

炊き立て御飯に熱々のカレー、しゃっきりサラダに冷たいお茶。
……ヒロさんにしては上出来と言える食卓だ。

味の方は、期待を裏切らない美味しさ。
いつの間に上達したんだろう?

「美味しいです!」

「そ…そうか! どんどん食え」

真っ赤になって、そっぽ向いて言われたけど
そんなところも可愛いから、つい口元が緩んでしまう。
あまり「可愛いです」を連呼して、機嫌を損ねたら困るので
もくもくと唐辛子多めなカレーを口に運んで、食事の時間は過ぎて行く。

外は風が更に強くなり、窓に雨が激しく打ち付けている。
今夜は帰宅出来て本当に良かったんだと、しみじみ思ってしまった。

食後にコーヒーを淹れて、一休み。
Vネックのトレーナーを着たヒロさんの首元から銀色の鎖が覗いている。
……普段アクセサリーの類は付けない人なのに珍しいな。

ついつい凝視してしまってたらしい。
ヒロさんが不機嫌そうに顔を赤らめている。

「な…何だよ?」

「え? いえ、珍しいなと思って……」

「野分こそ、帰宅したのに付けないなんて…いや、何でもない」

「?」

「何でもねぇよ!」

勢いよくヒロさんがそっぽ向いた時に首元の鎖がしゃらんと揺れて
その先にある物が胸元から飛び出してきた。

クッションで胸元を隠すように抱えたまま、ぼすんと乱暴にソファへ座り込む。
そんな中でも見逃さなかったものは・・・

銀色のリング・・・?

ちょっと待って下さい! それ、どうしたんですか?
どうして、そんなもの付けてるんですか? 誰から貰ったんですか?

それを見た途端、急に酸欠になったような感じと目眩がし
一気に頭の中がぐるぐると回り始めて、俺の思考がショートしそうになったんだ。


*************************

御無沙汰してました。

「930の日」にはどうしても何かアップしたかったので、去年の続きを・・・←

何か去年は「年内には終わらせたい」とか言ってた気がするけど今年は言いません。
言えません(泣)

出来たらいいなぁと希望的願望だけ言っておきます。



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