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グルメや舞台で現実逃避しています

新春浅草歌舞伎

2019-01-19 08:00:00 | 観劇

浅草公会堂はめでたい雰囲気🎍

一生懸命さが伝わってくる、熱のこもった芝居が楽しみな正月の浅草歌舞伎😊

2部を観劇、年始の挨拶は種之助さん。

この日の開演は15:00なのに、1部が押したのか?開場時間が14:40

客席も慌ただしく、種之助さんも落ち着かない話し方で大変そうだった。

◆ 寿曽我対面

曽我五郎時致 ・・・ 尾上松也

曽我十郎祐成 ・・・ 中村歌昇

小林朝比奈 ・・・ 坂東巳之助

大磯の虎 ・・・ 坂東新悟

鬼王新左衛 ・・・ 中村隼人

化粧坂少将 ・・・ 中村梅丸

工藤左衛門祐経・・・中村錦之助

◆ THE 様式美というか錦絵のような華やかさ。

格調高い舞台、曽我兄弟が出てくるまでは堅苦しいので、2月の歌舞伎「祝春駒」の方が踊りもあり楽しめそうな感じ。梅丸さんは2月も遊女・化粧坂の少将。

◆ 番町皿屋敷 岡本綺堂作

青山播磨 ・・・ 中村隼人

腰元お菊 ・・・ 中村種之助

放駒四郎兵衛・・・ 中村橋之助

腰元お仙 ・・・ 中村鶴松

◆ 楽しみにしていた大好きな演目

一本気で喧嘩早い播磨が、家宝の皿を割ったお菊を許す、愛しくて仕方ない様子が溢れていて、なんとも幸せそうな様子。

それでこそ後半、絶望感との落差が見どころなのだけど…

縁談の噂を聞き、播磨の自分への気持ちを試そうと、わざと家宝の皿を割ったお菊。

縁談話や仲間に誘われても女遊びもせず、お菊一筋だったのにー!罪のない男の心を疑われ怒り狂う播磨。

皿が惜しくて怒ってるのではないと、自ら一枚二枚と皿を割っていく。

怒りや失望から激情に駆られる播磨役の隼人さん

はじめ恐ろしさに震え、しだいに諦めというか自分への想いの深さを知り、手打ちなる覚悟を決める種之助さんの哀れさ、気持ちが細やかに伝わってきた

◆ 乗合船惠方萬歳

萬歳 ・・・ 坂東巳之助

才造 ・・・ 中村 種之助

白酒売 ・・・坂東新悟

大工 ・・・ 中村隼人

女船頭 ・・・ 中村橋之助

芸者 ・・・中村鶴松

子守 ・・・中村梅丸

若旦那 ・・・ 中村歌昇

通人 ・・・ 尾上松也

◆「全員で出来るものをやりたい」との思いから決まったそうで

白酒売、大工、女船頭など様々な役に扮した楽しい舞踊

【 感想いろいろ 】

・梅丸さん、鶴松さん、橋之助さん、若い役者さんは少し見ない間に驚くほど立派に成長していてすごい。

可憐な娘のイメージだった鶴松くんも、艶っぽい芸者の踊りや、皿屋敷のお仙の芝居も良かった。

梅丸さんを初めて浅草で観た時は、三人吉三ですぐに川に落とされて死ぬ役で。

年々 出番も増えて、御曹司たちとポスターに写真が載り、正月の番組では出演者の1人として宣伝もしていて嬉しい限り。

姿も声も美しい、声はか細いけれど稽古次第でこれから表現豊かになりそうで楽しみ。

個人的に舞台では「役者は声」という思いがあって、歌舞伎なら菊之助さんの声が艶と張りがあって朗々とした台詞が好き。

もちろん姿形は大事だけど、舞台ではそんなに間近にみるわけではないし

歌舞伎では高齢の役者さんが若者を演じたり、ミュージカルでもベテラン女優さんが若い娘を演じたり

オペラも体格の良いツヤツヤな俳優が不治の病の役だったりするし。

それが観ているうちに違和感なく、物語の世界に入っていけるのが、舞台の面白さの要素なのかなと思う。