特選：風鈴のひびく参道音
音羽山
ほつほつと渓より出
づる蛍かな
入選：おしゃまな子ピンク
にハートのサングラ
ス
梅雨深し空か海かと白き船
汗の子の素手もてつまむだんご虫
音羽山
ほつほつと渓より出
づる蛍かな
入選：おしゃまな子ピンク
にハートのサングラ
ス
梅雨深し空か海かと白き船
汗の子の素手もてつまむだんご虫
特：さくらんぼつま先立ちの女の子
明日ひらく色を包みし薔薇かな
入選：あの枝へ葉つぱまたいで雨蛙
短夜や単車のライト白き波
はらぺのこあおむし軽ろく梅雨晴間
明日ひらく色を包みし薔薇かな
入選：あの枝へ葉つぱまたいで雨蛙
短夜や単車のライト白き波
はらぺのこあおむし軽ろく梅雨晴間
四月
特選：今一度コートに立ち居て卒業す
笑ふこと忘れし母に夕桜
入選：玄海の波の沸き立つ春嵐
利休忌や蕎麦喰らぶ窓白い花
二歩三歩吾子にあふるる桜かな
五月
特選：玄海の無限の波や薄暑光
叱られし子の掌の湿り夕薄暑
入選：友の句座空きて桜の蘂の降る
渓深く呼びあふ鳥や藤の花
元寇のなんじゃもんじゃへ青嵐
特選：今一度コートに立ち居て卒業す
笑ふこと忘れし母に夕桜
入選：玄海の波の沸き立つ春嵐
利休忌や蕎麦喰らぶ窓白い花
二歩三歩吾子にあふるる桜かな
五月
特選：玄海の無限の波や薄暑光
叱られし子の掌の湿り夕薄暑
入選：友の句座空きて桜の蘂の降る
渓深く呼びあふ鳥や藤の花
元寇のなんじゃもんじゃへ青嵐
柚子二つ父子遊べる内湯かな
減水のダムに子鴨や春隣
特選：黄水仙母ゐるやうに咲き出しぬ
入選：ようやくと一歩の尻もち山笑ふ
豊子：玄海の灯台寝ぼけ春岬
散髪の日延べを今日と春日かな
減水のダムに子鴨や春隣
特選：黄水仙母ゐるやうに咲き出しぬ
入選：ようやくと一歩の尻もち山笑ふ
豊子：玄海の灯台寝ぼけ春岬
散髪の日延べを今日と春日かな
特選： 煎餅の鋭角に割れ
冬に入る
短日を駆け抜けるご
と夫逝けり
冬夕焼玄界灘をのみ
込みぬ
入選： 山眠り吾子泣きやま
ず小夜の雨
豊子： 冬銀河賢治童話の
主人公
道子、秀子、昌子
：新蕎麦ののれん新た
に藍ふかし
冬に入る
短日を駆け抜けるご
と夫逝けり
冬夕焼玄界灘をのみ
込みぬ
入選： 山眠り吾子泣きやま
ず小夜の雨
豊子： 冬銀河賢治童話の
主人公
道子、秀子、昌子
：新蕎麦ののれん新た
に藍ふかし
特選：初めての孫のお座り
天高し
入選：母と娘の露天の長湯
山粧ふ
凩の通り抜けたる中
華門
推敲の歳時記横に夜
長かな
荒海や単車の女に冬
夕焼け
天高し
入選：母と娘の露天の長湯
山粧ふ
凩の通り抜けたる中
華門
推敲の歳時記横に夜
長かな
荒海や単車の女に冬
夕焼け
特選：初めての孫のお座り
天高し
入選：母と娘の露天の長湯
山粧ふ
凩の通り抜けたる中
華門
推敲の歳時記横に夜
長かな
天高し
入選：母と娘の露天の長湯
山粧ふ
凩の通り抜けたる中
華門
推敲の歳時記横に夜
長かな
特選： 海の虹 少女に貝の イヤリング
空梅雨に地球儀の
青うすくなり
梅雨寒や人さし指の
やじろべえ
選 ：夏帽子 店を出たりて
かぶりそめ
青あらし 世界が変わ
る 瞬く間
空梅雨に地球儀の
青うすくなり
梅雨寒や人さし指の
やじろべえ
選 ：夏帽子 店を出たりて
かぶりそめ
青あらし 世界が変わ
る 瞬く間
特選： 山眠る少女の長き影
影法師
入選： 欠伸出て鉛筆の先の
小春かな
：凩や捜すにあらず又
三郎(四人)
コーヒーの冷めたる
窓辺時雨来る
正三さん： 小夜しぐれアリ
スの国へ辿りつ
き
天安門億の影あり十三夜
影法師
入選： 欠伸出て鉛筆の先の
小春かな
：凩や捜すにあらず又
三郎(四人)
コーヒーの冷めたる
窓辺時雨来る
正三さん： 小夜しぐれアリ
スの国へ辿りつ
き
天安門億の影あり十三夜