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いつまでたっても初心者のモノローグ
音楽や身の回りを気ままに綴っています

ライプチッヒからベルリンへ

2008年08月31日 | その日その日
■ベルリンを歩く
今日はライプチッヒからベルリンへ北上。ICE1516号での約1時間の最後のデー・ベーの旅はあっという間に終わり,あの懐かしいベルリン中央駅に戻る。もう迷うことはない(笑)。
疲れもあり,タクシーでホテルへ。実はライプチッヒから蕁麻疹が小発生していたし,ドイツ語環境に少し疲れが出ていた。しかし,頑張って最後の仕事を果たした。

さて,夕方近くホテルから歩いても行けるペルガモン博物館に出かけた。こちらも外壁改修工事中らしく,外観から博物館とは分からないほど。館内は一部を除き撮影が可能だったのでたくさん写真を撮った。もともとストロボは使わない主義だし,スロー・シャッターには慣れているからあっという間にアルカイック・スマイルやらやギリシャの裸像やらでデータが一杯になった(笑)。


ペルガモン博物館へ渡る橋から入り口を見る。下はシュプレー川。ここも改葬中で建築現場のようだった。
トップの写真は博物館裏手の橋からベルリン大聖堂の裏側を見た風景。
博物館より船でビールの方がよかったかも(笑)。。。


有名な大祭壇。いきなり見せられるとスケール感が狂いますね。

■Sバーンに乗る
歩き疲れたので博物館からは電車で帰ることにした。と言ってもたったの一駅である。ベルリンでの記念乗車(笑)である。ところが駅についても切符が買えない。自動販売機らしきものが1台だけあったが,訳が分からない。見るとキオスクにSバーン~と書いてあるので聞いてみると売ってくれた。日本とは大違いだと思いつつ,エスカレーターでホームに上がり,そこにあった赤い箱に切符を入れて自分で改札する。いわゆる改札口はない。ドイツの駅は性善説原則である。
Sバーンは日本の山手線のようなものだ。4,5輌だけれど頻繁に走っている。気楽に乗れる。ただし,ドアはボタンで開けなければならないからご注意。私も降りるときにドアの前で突っ立っていてホーム側の人が指を伸ばすのを見て初めて気がついた。


ハケシャーマルクト駅に入ってきたSバーン。

■デパートの急速閉店
ドイツ人は時間に正確だ。ホテルの前のデパートでペットボトルの水を買いたくてうろうろしていたら何やら館内放送があった。注意しないで聞き漏らしたのだが,それから館内の様子が変だ。店員の動きが慌ただしい。エスカレーターでどっと人が下ってくる。ショーケースにカバーがかかったのを見てはたと気が付いた。これは訓練ではない(爆)。でも,時間は午後6時。『蛍の光』もなく,しかも日曜なのにもう閉店か,と腹立たしかったが仕方がない。店員に手招きされて慌ててレジに並ぶ。この時の店員はまさに羊に対する牧羊犬のごとく動きが素早く,かつ真剣(笑)。

後から考えれば,日曜ですら開店しているのがラッキーだったようだ。またしても日本との違いを思い知る。
ベルリンに限らないが,ドイツでは時間に正確,つまり,個人の生活を重要視しているのだろう,閉店近くなると片付けを始める。ドレスデンでもそうだった。閉館時刻近くなったらミュージアムショップなどでもけんもほろろの扱いを受ける。はっきり嫌な顔をされる。まあ,当たり前かも知れないが。時間に余裕がある方がいいのはどこでも同じ。

■ベルリンのマーラー
夕食は外に出るのも面倒になってきたのでホテル内のレストランにした。偶然,席の隣に大型のディスク・オルゴールが置いてあったのでウェイトレスのおばさんに頼んで聞かせてもらった。ポリフォンという,オルゴールでは有名なものだった。ベルリンに来てオルゴールを聴くとは思わなかったのでチップをはずんでしまった(笑)。


ホテルのレストランで出会ったポリフォン。堂々たるものだ。
中央のディスクが回っている。そう言えばドイツはオルゴールの生産地だった。

部屋に戻ってテレビをつけたらマーラーの5番をやっていた。途中からで楽団,指揮者は分からなかったがシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭のライブらしい(と,ホテルのテレビ・ガイドで知った)。例のアダージェットを聴くと旅愁がわいてくる。マーラーも長い間聴いていない。まさか,ベルリンのテレビで聴くとはなあ。そう言えば,ヨーロッパに来たのに音楽はほとんど聴いてない。グラッシー博物館の古楽器のリハーサルを横で聞いたのと,トマス教会のバッハとバーンスタインだけだ。側を通ったコンサートホールではベートーベンの第九の垂れ幕が下がっていた。真夏に第九だ。そして,テレビのマーラー。まあ,いいか。



ベルリンの一夜をマーラーで。ああ,長い間チェロ弾いていないなあ。。。