みなさん、こんにちは。今回は旧ユーゴスラビアのスロベニアの鉄道について解説します。「チェコスロバキア」のスロバキアではありません。今回はスロベニア鉄道自体について知られていないので高速列車も紹介します。スロベニアを訪れたのは2015年のことです。
強制振り子なスロベニアの高速電車
スロベニアにはイタリアの高速電車「ペンドリーノ」をベースとした高速電車310系が運行されています。2000年にデビューし、2003年にはイタリア乗り入れが実現しました。しかし2008年にはイタリア乗り入れを中止し、スロベニア国内で活躍しています。
先述したとおり、スロベニアの高速電車は「ペンドリーノ」らしく、強制振り子車両です。簡単に書くとカーブが来ると、車体を傾かせ、高速でカーブを突っ走ることができます。スロベニアの鉄道路線は意外とカーブが多いんですよね。
私は首都リュブリャナからコーペルまで2等車に乗車しました。驚いたのは一部の座席で枕がはがれていたこと。快適な車両なのにもったいないと思います。なおスロベニア鉄道では高速電車に「ICS」という種別が与えられています。
ところでマリボルからリュブリャナまで「ICS」に乗る予定でしたが、高速電車310系は都合により来ませんでした。その代わり近郊電車が入線。まるで国鉄時代の「遜色特急」のようでした。
スロベニア鉄道の客車イロイロ
スロベニアはあくまでも機関車+客車の組み合わせが主流です。スロベニアでよく見られる「くの字」型の機関車は363系といい、1970年代にフランスで製造されました。イタリア乗り入れにも対応しています。
スロベニア鉄道製造の客車の塗装は派手ですね。落ち着いた塗装の「ICS」と比べると対照的です。
リュブリャナからハンガリー・ブダペスト行きに乗車しました。コンパートメント1室6人仕様で、室内にはスロベニアの観光名所に関する写真が展示されていました。「少しでもスロベニアをPRしよう!」という意気込みが伝わってきますね。ちなみに真向かいにはウェールズ人男性が座っていました。
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