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CCCC NEWS (*^_^*)

英会話教室『シーフォー』の情報をお伝えするブログです♪

ベルギー🇧🇪ブリュッセルの言葉と教育①

2023-01-12 16:44:00 | 日記

福岡市東区香椎浜にある語学スクール

クロスカルチャーコミュニケーションセンター『シーフォー』です。


今回はシーフォーで働くChristine先生が、

福岡EU協会会報誌『Twelve Stars vol.68』

にて

出身国🇧🇪ベルギーの文化や教育、

日本で生活する中で感じたことなどを執筆した記事を、2回にわたってご紹介します✨


ブリュッセルの言葉と教育

日本で、ベルギーはチョコレートと地ビールで有名な国です。ご存知の通りベルギーはオランダの隣に位置しており、九州の面積とほぼ同じです。

あまり知られていない事は、ベルギーがとても若い国だということです。1830年に設立してからまだ200年経っていません。フランスやスペインなど色々な国に支配された歴史があり、独立直前はネーデルラントの一部でした。この過去から、現在ベルギーには公用語が3つあり、北部でオランダ語、南部でフランス語、東部の一部でドイツ語が使われています。

今回は、首都ブリュッセルについてお話ししたいと思います。

ブリュッセルでは主にフランス語とフラマン語(オランダ語)を話します。道路の交通標識も二か国語で書かれています。

ブリュッセルの人口はほぼ121万人。約35%はベルギー人ではありません(大部分がフランスやアフリカ大陸出身の方です)。残り65%の住民はベルギー国籍を持っていますが、出生時にはベルギー人でなく、あとからベルギー国籍を取得した方々が大半です。

1997年からブリュッセルはEUの首都になった為、EU機関で働く方がたくさん集まり、そしてNATO本部も1967年からブリュッセルにあるため、現在ブリュッセルで180の国籍の方々が住んでいます。ドバイの次に世界で一番国際的な街とも言われています!

 私は来日するまで、この多様な文化の環境が当たり前だと思っていました。私の父はスペイン出身のベルギー人、母はフランス出身のベルギー人で、家で西・仏、2か国語を話すのが自然でした。ブリュッセルではこの様な例がとても普通のケースです。散歩する時、バスやトラム(路面電車)に乗っている時等、常に公用語以外、町中に色々な外国語が聞こえます。知り合いや友達が皆2,3か国語を話せるのも当たり前です。

ブリュッセルでは国際結婚は全然珍しくなく、当然のように学校や大学で色々なバックグラウンドを持つクラスメートが大勢います。もっと細かく言えば、日本のテレビと違って、ベルギーでテレビチャンネルの数は非常に多く、EUの国々の番組を見られますので、いつも外国語が耳に入って来ます。

対照的に、私は福岡に住み始めた時、日本の社会は、神がバベルの塔を見て怒る前のバビロンみたいに、国民が皆同じ言葉を話し、皆同じ文化を持っているような世界に見えました。

時々、坩堝(るつぼ)の中の様に文化や宗教が混じり合った地域に住むと、対立が起きる事もあります。それが社会が滅びる原因だという意見もありますが、反面、対立が起きるということは、多文化と触れ合う中で、よりお互いを理解できる機会とも思えます。そのお陰で、個人と国レベルで世界と交流ができ、住民の寛容の精神が育ち、全体的に社会が裕福になると思います。

(②へ続く)


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