私は捨て身で生きてきた
失なわば失えと
みずから傷付くほうへ向かって
全力疾走してきた
それが間違っていたことには
私だって気付いていたさ
それでもやめられずに
自分の傷を放ったまま
走り続けていたんだよ
おかしいと思いはじめても
手遅れなんじゃないかと
こっそり怯えていたよ
バラバラになった自分を
拾い集めて 必死になって
何とかくっつくんじゃないかと
最後の悪あがき
今では達観してしまい
バラバラの つながらない
私の自我の上で胡座ををかいて
何とか日々をやりすごしている
まるで できるようになったことが
世渡りができるようになったような
錯覚すら感じながら
自分を大切に と
言うことは簡単
だけどできない
私はハンパもの