何でもないそんなそぶりで
うちにあるコーヒー
一杯飲み干したひと
どんなカップルにでも、仲の悪い時はあるもんだと思います。
私は今は、パートナーと一緒に暮らしていますが、別れるだの別れないだの言って争っていた時期がありました。
ところが、彼は別れたい、距離を置きたいと言いながら通ってきて、平気なそぶりで私のコーヒー(インスタントですが)をガブガブ飲むのです。妙に腹が立って仕方がなくて、怒りを堪えていた頃もありました。
今は懐かしく思います。今でも、コーヒーをガブガブ飲むひとですが。
ドブ川のように
汚して汚されて
尚したたかに私は流れる
大学生の頃に書いた短歌です。いろんな人に、『したたか』というのはあんまり…と言われましたが、私は、したたかという言葉があってこそ、この歌が生きるんだと思っています。
人間は誰しも、キレイには生きられないはず。それでも、強くたくましく生きていくんだ、あるいは、生きていきたいんだ…そういう思いをこめました。