束縛から

束縛から いまようやく解き放たれた

自分のすべてを明らかにする

それだけで

私は

私を縛るものから

解き放たれたのだ

湖のようなもの の

底で

くさりにひとり

縛られていた

自由もなく

果てもなく

ただいつも

自分の重いもちものといっしょに

くくりつけられていたのだ

綱のようにもつれながら

水草のようにゆれながら

だけどいまは

自由なのだ この上もなく

ひみつがないから

私は私よ って

言えるから

こころは羽をつけてとぶだろう

ニライカナイへと

どこまでも自由になって