写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

桜狩り

2019年03月21日 | 随想

国語辞典編集者である神永 暁 氏のHP「日本語、どうでしょう?」によれば、本来、桜の花を観賞する行為のことは「桜狩りというのだそうで、その用法は「紅葉狩り」という行為、つまり、山野に分け入って紅葉(もみじ)を愛でる行為に対して呼ばれることで現在でも残っている、という。平安の世から使われていたものらしい。

山野に分け入って紅葉を愛でる桜、といえば山桜や枝垂れ桜の類だったのだろう。やがて平地でも桜が植えられ、その桜の花の下で「宴」をはって遊興する「お花見」という楽しみ方が一般化した。その桜が「ソメイヨシノ」。江戸時代も末期のことらしい。

日本全国すべて挿し木と同じ方法で増えてきた「クローン」株なので、ほぼ同時期に一斉に咲く。

 

」という言葉の由来というか語源だが、諸説入り乱れる中、竹取物語かぐや姫のモデルにもなったといわれる木花咲耶姫(このはなさくやひめ)から「さくら」に転じたとする説が、夢があってよろしぃんじゃないか、と。

 

桜の種類や品種の名前まとめ!によれば、桜は日本だけでなく、中国や台湾などアジア各地に生息する樹木であり、日本国内だけでも固有種や交配種を含めて600以上もの品種が確認されている、とのこと。もともとの原種は11種確認されている、と「さくら図鑑」に記されている。

それによると、桜の原種の一つであるオオシマザクラにヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、マメザクラなどを掛け合わせて開発された「里桜サトザクラ)」の中の1つが、黄色い「鬱金桜(ウコンザクラ)」や、緑色の「御衣黄(ギョイコウ)」とのこと、である。