今年もべレン人形を飾る季節がやってきた。
べレンはカトリックの国でクリスマスに飾る幼子イエスとその両親ヨゼフとマリア、そして東方の三賢人の人形だ。
そして他に馬小屋、羊などの動物たち、人々・・・と様々な構成で飾られる箱庭のような世界なのだ。
サンタクロースではなく東方の三賢人が子どもたちに贈りものを持ってくるスペインでは、クリスマスツリーではなくこのべレン人形を飾るそう。
・・・といっても最近ではツリーもべレンもサンタクロースもレイジェス・マーゴス(三賢人)もすべて揃っているらしい。
うちはカトリックではないけれど、このべレン人形を飾ってみたいと思っていた。
以前に広尾の明治屋の2階にあったベネチアン・グラスの店で、小さなベネチアン・グラスのべレン人形をみつけた。
小さなパルメラ(椰子の木)まであって、砂漠を舞台にキリストの生誕の様子が展開されている。とても美しいべレン人形だった。
とても欲しかったけれど、2万円近くする高価なものだ。
通りかかるたびに眺めてため息をつくだけで終わってしまった。
それからしばらくして、アメリカを旅する機会があった。
訪れたノース・カロライナは静かな地方都市といった趣で、アメリカ映画に出てくるような庭付きの家が続く住宅街があり、車がないと暮らせないようなところだ。
そんな街の郊外にアンティークのショッピング・モールがあった。
カロライナ・アンティークという名前で、高価なアンティークを扱うお店から、ほんの数十年前のカジュアルなユーズド製品を扱うお店まで、たくさんのテナントが集結したアンティークだけのショッピング・モールだ。
高価なものはちらりと横目で見るだけにして、カジュアルな方を見に行く。
ニューヨーク5番街の帽子屋の帽子箱やら、形が気に入ったガラスのシュガーポットなどを買おうと手に持ちながら歩いていくと、蔦の葉がくるりとリースのように輪になっている中に、ガラスでできたべレンが置いてあるのを発見した。
幼子イエスとマリアとヨゼフ、それにレイジェス・マーゴスと最低限の人たちが揃っている。
クリスタルガラスのような純度の高いガラスではなく、まるで牛乳瓶のような厚みのあるガラス製のべレンだ。
一番背の高い人が10センチくらい。飾るには丁度よい大きさだ。
幾らなんだろう?・・・と値段をみると、なんと19ドル!え?そんなに安いの??
アンティークなのに・・。でもきっとそんなに古くないんだろうね。せいぜい50年代くらいのものなんじゃないかな?
でもガラスで出来ているというのはとっても素敵だ。
なんだか眺めているだけで心洗われるような(?)そんな気持ちになる。
値段的にも迷うことはなかったので、早速購入した。
エアーマットに包んで同じく購入した5番街の帽子屋の帽子箱に入れて、大事に手荷物で持ち帰った。
運命の出会い・・と言っては大げさかもしれないけれど、物との出会いも一期一会だ。
遠い場所からはるばるやってきて私の机の上に飾られたべレンを眺めるとそんな風に思える。
憧れのベンチアングラスのべレンとはぜんぜん違うけれど、こちらの牛乳瓶のようなガラスのべレンたちは私のお気に入りになった。
今年もべレンを飾る季節がやったきた。
お久しぶり・・とひとりずつ箱の中から取り出し、机の上に並べる。
年が明けて1月6日の主顕節のお祝いの日まで、しばし眺めて過ごそう。
べレンはカトリックの国でクリスマスに飾る幼子イエスとその両親ヨゼフとマリア、そして東方の三賢人の人形だ。
そして他に馬小屋、羊などの動物たち、人々・・・と様々な構成で飾られる箱庭のような世界なのだ。
サンタクロースではなく東方の三賢人が子どもたちに贈りものを持ってくるスペインでは、クリスマスツリーではなくこのべレン人形を飾るそう。
・・・といっても最近ではツリーもべレンもサンタクロースもレイジェス・マーゴス(三賢人)もすべて揃っているらしい。
うちはカトリックではないけれど、このべレン人形を飾ってみたいと思っていた。
以前に広尾の明治屋の2階にあったベネチアン・グラスの店で、小さなベネチアン・グラスのべレン人形をみつけた。
小さなパルメラ(椰子の木)まであって、砂漠を舞台にキリストの生誕の様子が展開されている。とても美しいべレン人形だった。
とても欲しかったけれど、2万円近くする高価なものだ。
通りかかるたびに眺めてため息をつくだけで終わってしまった。
それからしばらくして、アメリカを旅する機会があった。
訪れたノース・カロライナは静かな地方都市といった趣で、アメリカ映画に出てくるような庭付きの家が続く住宅街があり、車がないと暮らせないようなところだ。
そんな街の郊外にアンティークのショッピング・モールがあった。
カロライナ・アンティークという名前で、高価なアンティークを扱うお店から、ほんの数十年前のカジュアルなユーズド製品を扱うお店まで、たくさんのテナントが集結したアンティークだけのショッピング・モールだ。
高価なものはちらりと横目で見るだけにして、カジュアルな方を見に行く。
ニューヨーク5番街の帽子屋の帽子箱やら、形が気に入ったガラスのシュガーポットなどを買おうと手に持ちながら歩いていくと、蔦の葉がくるりとリースのように輪になっている中に、ガラスでできたべレンが置いてあるのを発見した。
幼子イエスとマリアとヨゼフ、それにレイジェス・マーゴスと最低限の人たちが揃っている。
クリスタルガラスのような純度の高いガラスではなく、まるで牛乳瓶のような厚みのあるガラス製のべレンだ。
一番背の高い人が10センチくらい。飾るには丁度よい大きさだ。
幾らなんだろう?・・・と値段をみると、なんと19ドル!え?そんなに安いの??
アンティークなのに・・。でもきっとそんなに古くないんだろうね。せいぜい50年代くらいのものなんじゃないかな?
でもガラスで出来ているというのはとっても素敵だ。
なんだか眺めているだけで心洗われるような(?)そんな気持ちになる。
値段的にも迷うことはなかったので、早速購入した。
エアーマットに包んで同じく購入した5番街の帽子屋の帽子箱に入れて、大事に手荷物で持ち帰った。
運命の出会い・・と言っては大げさかもしれないけれど、物との出会いも一期一会だ。
遠い場所からはるばるやってきて私の机の上に飾られたべレンを眺めるとそんな風に思える。
憧れのベンチアングラスのべレンとはぜんぜん違うけれど、こちらの牛乳瓶のようなガラスのべレンたちは私のお気に入りになった。
今年もべレンを飾る季節がやったきた。
お久しぶり・・とひとりずつ箱の中から取り出し、机の上に並べる。
年が明けて1月6日の主顕節のお祝いの日まで、しばし眺めて過ごそう。