NCCマシナリー 大河原勇が中古機械を買取ります。

~湘南で働く社長のブログ大河原勇の日記~ 続編
2020年協働ロボット導入支援事業開始しました 

クラフトミル考察 Craft MILL

2007年11月17日 16時29分19秒 | 本社事業部 CAD/CAM






nccc
クリックして頂くとNCCCのモチベーションがググッと上がるそうなぁ。

2008年2月に閉鎖が決まった 株式会社リアルファクトリーさん(以下R.F)
ですが、その主要商品であるクラフトミルについて改めて考察して見よう。

このソフトの開発コンセプトは
簡単なオペレーションで高精度なNCデータを出力する事で
CAM専門のオペレーターは勿論のこと、初心者でも導入後
すぐに運用を可能にするシステムである。(R.F HPより)

CAMエンジンは親会社G.PさんのC3(TOOLS)エンジンを利用。
このクラスのCAMでは、トップクラスの精度を維持している。

さて次に、私が過去に(旧BBS)でレポートとした題材が
あったのでこれを紹介しよう。

------------------------------------------------------
操作画面は こちらを参照ください。

オペレーションはFF-CAMより簡単ですね。
でも、思った様にバスを出そうと思うと、詳細部をいじらなければならず
・・TOOLSユーザーにはかえって使いづらいって事が判りました(^^;

何はともあれ・・・
同一モデルでクラフトミルとTOOLSでNCデータを出力。
テスト加工をする事にしました。

 

飛行機の翼の様なモデル(金型風)を加工してみました。
さすが、加工目は本家の血を引くだけあります。
フラ付きも無く綺麗に出来ました。

気になる点は、今回走査線往復加工を指定しましたが、
指定するガイドが「直線ベクトル」しか選べないので
引き目をPL(パーティングライン)に合わせる
事が出来ないのが気になりました。

<写真下方に面境がありますが、取り残し加工と走査線
加工の引き目の方向が違ってますね。段差は有りませんけど>


オペーレーションで気付いた事。

今回の加工で不具合がありました。実は面の端の部分に
ぐるりと取り残しが出てしまいました。

どうも標準設定のままでデータを出すと、工具中心が輪郭
上で止まってしまう為、曲面に角度が付いていると加工残り
が出る様です。(プログラム的には詳細設定画面に入って
ボタン一つで直りますが・・・)



切削シュミレーションしてましたが、
取り残しをはっきり見極める事が出来ず、結果として
加工してみて分かった次第です。
出来れば、FF-CAM様に最終モデルに対して
加工残りの部分が目視で確認出来ると便利かと思いました。

まっ、この価格にしてここまで出来ればOKでしょうか。


<結論>

※クラフトミルを加工業務として使えるか・・使えます。

 ただし、メインCAMとしての使用には幾つかの問題が残ります。
 あくまで機能限定のサブマシンとして考えたいですね。

弊社でもクラフトミルを導入していますが、操作を簡単にした分
(逆を言えば できる事を限定した)演算対象物を検討、吟味して
使っております。 金型等の電極マスター加工や比較的ゆる~い
モデルに対してポンポンとデータ出力出来るのが魅力ですね。
ただし、演算スピードは、昨今のポリゴン系CAM適いません。
微細小物の演算が得意と思って下さい。
(大物の演算が出来ない訳ではありませんよ)
また、工業系では 珍しくポリゴンメッシュデータもも直接
取り込み出来ますのでデータがCG系しか無い場合でも
対応可能なのがありがたいです。※注 受取に容量制があり

来年2月以降、販売は親会社のG.Pさんが引き継ぐ様ですが、
販売がいつまで続くのか保証はありません。

今、導入に興味、検討されている方は是非 R.Fさんが存在
する今の内に ベンチマークも含め、相談してはいかがで
しょうか。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。