「ゆき」の情報館

”クリント・イーストウッドの一ファン”

映画”ザ・センチネル”陰謀の星条旗

2006-10-13 | Weblog
ストーリー

 シークレットサービスのピート・ギャリソンは、ファーストレディ護衛の任務に就いていたが、守るべき彼女と愛し合う関係となっていた。
 そんな中、彼の同僚が自宅前で射殺され、ギャリソンのかつての部下、デヴィッド・ブレキンリッジは事件の捜査を開始。
 しかし事件が解決せぬ内に、ギャリソンに接触してきたタレ込み屋から、大統領暗殺計画の存在と、それにシークレットサービスの高官が関わっているという情報がもたらされ…。
 緊密かつ強固な体制でアメリカ大統領警護の任務にあたるシークレットサービスに、もし大統領暗殺計画の内通者がいたら…そんな危機的な状況に挑む2人の男を描いたのがこの作品。
 伝説ベテランエージェントにマイケル・ダグラス、気鋭のトップ調査官にはキーファー・サザーランドが扮し、緊迫した演技を見せてくれている。大統領の暗殺を狙う正体不明の存在とそれを助ける内通者という2つの敵、さらに事件の謎を追うベテランエージェントと彼を第一容疑者として追う調査官という2人の追跡者、この二重構造が作品の緊迫感に深みを与えている。大きな驚きがあるわけではないが、リアルな緊張感を味わえるサスペンスアクションだ。
 特に大統領暗殺を構成するプロットととして、元KGBの影の組織にシークレットサービスの高官が操られる部分には新鮮味が乏しいものの、ベテランエージェントにマイケル・ダグラス、気鋭の捜査官にキーファー・サザーランド(代表作:24時間米国TVドラマほか)の激突がみもの。
 ベテランエージェントがファーストレディと恋仲とは、少しでき過ぎな感じがしないでもないが、マイケル・ダグラス向けの設定のようにも思われる。全体はハードタッチで進行するので違和感は少ない。又、登場する武器も荒唐無稽のものはなく、実務で使用していると思わせる軽火機に抑えている点は好感が持てる。但し、監視カメラや情報管理機器、通信機器はハイテク化が相当に進んでいるようで難解な部分が多い気がした。

キャスト情報
監督 クラーク・ジョンソン
出演 マイケル・ダグラス
   キーファー・サザーランド
   エヴァ・ロンゴリア
   キム・ベイジンガー