takeのす顔

力を抜いてお読みいただければ幸いです。

2011年12月01日 | 日記
 割れ窓理論というのがあります。(ブロークンウインドーズ理論)
 アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングという人が研究・提唱されました。一度テレビで実験番組をやってて見ました。

 空き地に車を放置。2~3日してもなにも起きません。
 次にハンマーで窓を一ヶ所割ります。(割れ窓に)
 1時間後に中のものやタイヤとか盗まれていきました。

 治安が悪化するには
  1.建物の窓が壊れているのを放置する。
  2.ゴミのポイ捨てなどの軽犯罪が起きる。
  3.住民のモラルが低下。
  4.凶悪犯罪が多発する。

 ということで、治安を回復させるには…

 軽微な秩序違反行為などを取り締まることから始めるとよいということです。
 ニューヨーク市は1980年代から世界有数の犯罪多発都市として有名でした。
 1994年に当選したジュリアーニ市長が割れ窓理論のケリング博士を顧問にして治安対策を始めていきます。落書き、未成年者の喫煙、無賃乗車、万引き、違法駐車などを徹底的に取り締まった。市長就任から5年で婦女暴行が3割、強盗が5割、殺人が7割減少し治安が回復。街も活気を取り戻し住民や観光客が戻ってきました。
 日本でも2001年、札幌中央署で割れ窓を駐車違反に置き換えて駐車違反を徹底的に取り締まったそうです。その結果、路上駐車が3分の1に減り、2年間で犯罪が15%減少。全国の警察署から視察が相次いだ。
 ビジネス界では、日本のディズニーランドがささいな傷を夜間に塗り直し、スタッフや来場者のマナー向上に成功。といったことなどがあげられます。
 あたりまえといえばあたりまえですが、おそらく大事なことは、やったからといって結果はすぐに出ないと思います。小さな事をやり続けることによってマナーが向上し、治安が回復し、事件や事故も減少し、住みよい街になっていくのだと思いました。