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ショック

2012年05月10日 | 日記
 半年ほど前あるTV番組で、HSP(ヒートショックプロテイン)という言葉を聞きました。言葉からなにかの健康食品かと思いましたが、『熱い風呂に入るだけで2日後に身体が柔らかくなり、他の身体能力も高くなっていく…』という実に簡単で即実践可能なプログラムでした。見よう見まねで現在週2回ほど(趣味の集いの2日前)やっております。たしかに2日後あたりに身体が柔らかくなっているような気が(あくまでも気が)します。
 このHSP(Heat Shock Protein)は熱ショックタンパク質(別名ストレスタンパク質)というタンパク質の一群です。1962年、イタリアの若い科学者Ferruccio Ritossaという人がショウジョウバエの幼虫を実験装置のセットミスで『高温にさらして』しまいました。その後観察したところ、ある特定のタンパク質が上昇していたそうです。実験の誤操作により新たな発見がありました。このような研究成果は偶然ですが、さまざまな分野で見られますね。その後1974年にスイス出身のAlfred Tissieres(アルフレッド・ティシェール)という人達のさらなる研究後、HSPと名付けられ世に広く知られるようになりました。現在も世界各国の研究者によって研究・開発が進められているようです。
 以下に愛知医科大学医学部泌尿器科准教授の伊藤要子先生と東京都プラザ30階クリニック副院長の内科医・土井里紗先生の記事を転載(両先生、民の健康のため、国家医療問題のため(大げさですか?(笑))ご協力を…)させていただきます。
 ぜひご参考に…。
(注、HSP入浴法は高齢者、心臓病、高血圧の方々には危険が伴います。-1~2度の湯温がよろしいかと思われます。)

◎内科医・土井里紗先生
美容と健康法のアドバイス HSPをご存知ですか?
 私たちの中には体をメンテナンスしてくれるシステムがいくつかあります。
 その一つで最近注目されているのが、HSP(heat shock proteinヒートショックプロテイン)というタンパク質です。どんなタンパクでも修復してくれ、修復不可能な細胞はおかしな働きをしないように自殺死(アポトーシス)させてしまうのです。
 どんなタンパクでもということは、
 細胞、ホルモン、酵素、コラーゲンを含め体のあらゆるものを修復してくれるのです。内臓機能アップ、免疫力アップ、癌予防などが期待できる万能タンパク質です。
 ヒートショックプロテインと名付けられたということは、体が熱に曝されてショック状態になった時に細胞を守ろうとして出てきます。なので、HSPを効果的に出すには体温を上げることなのです。
 36度以下の低体温の人が増えていますが、これでは全くHSPは出ませんし、酵素の働きが悪くなり、癌やアレルギーなどの病気にかかりやすくなってしまいます。
 HSPは、体温が38度になると1.2~1.5倍に、38.5度になると1.8~2倍増えると報告されています。38度以上となると、よっぽど酷い風邪かインフルエンザにでも罹らない限り、ありえませんよね。
 その為、外から温める入浴法が大切になるのです。
 HSP研究の第一人者愛知医科大学の伊藤要子准教授が提唱するHSP入浴法は、
「週2回、42度のお風呂に10分入る」というもの。
 これを10~14日間実践することで、平熱を1度以上上げることも可能だそう。
 実際
   35度の男性⇒36.5度
   35.4度の女性⇒36.8度
   35.8度の女性⇒36.7度
 と体温が上昇し、酵素が一番効果的に働く37度前後になったと報告されています。42度だと熱すぎると言う方は、41度で15分、40度で20分の入浴で同じ効果が得られます。
 また、毎日行うと、体が慣れてしまいショックと感じなくなってしまう為にHSPの分泌が悪くなるので、週2回程度が有効なようです。
 普段は40度弱のぬるめのお風呂にゆっくり入り、週2回は40度~42度の20分~10分入る。これぞ、入浴の黄金比率!
 簡単にできるHSP入浴法をぜひ今日から実践してみてくださいね。(終)

◎伊藤要子先生(愛知医科大学医学部准教授)
 このHSPは熱以外でもさまざまなストレス、例えば低酸素、虚血、飢餓などでも増加してくることが知られているが、なかでも熱ストレスがもっとも効果的な刺激であることが確認されている。このHSPは生体内で生じた障害された不良蛋白を修理してもとの元気な細胞に戻すというレスキュウ隊のような役割を果たしていると考えられている。そしてこの障害の程度が強く、修復不可能の場合、その細胞をアポトーシスという自然死に導く機能も持っているという。
 また最近HSPが免疫機構に関与していることが解ってきた。加温により、免疫能が高まってくる。ナチュラルキラー細胞の活性も高めてくる。さらにHSPが「抗原提示」を増強することが発見されたのである。つまり癌細胞の抗原提示度が高まれば、生体内の免疫機構は癌細胞を異物として認識することが出き、そうなれば癌細胞に対してこれまで以上に攻撃を行うことが可能になるという訳だ。つまりは癌細胞を自らの体内で殺すことが出来るようになる。
 温熱療法、それによってもたらされるHSPは癌療法の可能性に新たな地平を切り開くものとして、今後注目されて来ることだろう。

■お風呂で体をしっかり温めて、たるみを防ぐたんぱく質をつくる
 HSPには正常時に体内で新しいたんぱく質の合成を促す作用と、傷害などで異常化したものを修復したり分解する作用がある。HSPが多いとたんぱく質の新陳代謝が促されて、コラーゲンやエラスチンが正常な状態を維持しやすくなり、アンチエイジングと病気予防効果が期待できる。
 炭酸ガスを含有する大分県の長湯温泉で、糖尿病患者2人が15日間毎日、温泉に入った後に30分間の保温を行ってHSP量と血糖値の変化を計測した。その結果、HSP量がピークのときに血糖値が大きく低下。HSPの増加は血糖値を抑制する可能性があることが分かった。(データ:愛知医科大学・伊藤要子さん提供)
 熱というストレスが体にかかったときにつくりだされるのがヒートショックプロテイン(HSP)というたんぱく質です。これが、糖化した皮膚のコラーゲンを排出する一方、新しいコラーゲンを生み出し、新陳代謝のカギになるとして注目されています。
 「HSPを増やすのは簡単。40~42℃くらいの温度で入浴する(マイルド加温)だけでいい(下ののHSP入浴法参照)。マイルド加温によってHSPが生じると、新しいコラーゲンの生成が活性化するとともに、酸化ストレスから体を守り老化スピードも遅らせます。また、たるみの一因は筋肉の衰え(筋萎縮)にありますが、マイルド加温はたんぱく質量を増やすことで、筋肉の減少も抑制します」と愛知医科大学医学部准教授の伊藤要子さん。
 伊藤さんがすすめる入浴法によるHSPの増加は入浴後1~2日目にピークを迎えます。「マイルド加温入浴の1~2日後に体が元気になっていく感じがつかめたら、それがHSP増加のサイン。免疫力アップによる病気予防効果も期待できます。しかも、週に2、3回このような入浴をするだけでいい。この入浴法を活用して、老化や病気をくいとめてほしい」と伊藤さん。
 【ヒートショックプロテインを増やす入浴法(HSP入浴法)】
  1.お風呂の湯温を測る温度計と舌下で測る体温計を用意
  2.お風呂を42℃に沸かす
  3.お風呂にふたを置き、湯温を下げないように
  4.湯船に10分入る※(40℃のときは20分、41℃のときは15分。舌下に入れた体温計が38℃くらいになるのを目安に)
  5.入浴後は体を冷やさないようにトレーナーやサウナスーツを着て10~15分保温
  6.入浴前後に300~500mlの水分を補給
  7.週2日この入浴法を行う
  8.3~4カ月後に効果が低下してきたら、1~2週間中止してから再開

 伊藤先生、土井先生まことにありがとうございました。

1 コメント

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ねぇ (nene777ne@yahoo.co.jp)
2012-05-12 21:59:48
はじめまして!♪ハロo(・x・o) !!o(・x・)/ハロ!! (o・x・)oハロ♪ 初めてコメント残していきます、おもしろい内容だったのでコメント残していきますねー私もブログ書いてるのでよければ相互リンクしませんか?私のブログでもあなたのブログの紹介したいです、私のブログもよかったら見に来てくださいね!コメント残していってくれれば連絡もとれるので待ってますねーそいじゃ♪☆★:;・*;:♪☆★:;・*;:♪☆★アドレス残していくのでメールしてね!そいじゃ♪☆★:;・*;:♪☆★:;・*;:♪☆★

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