英国リアルエールの魅力② / A memory of "UK's pub crawl"

2018-09-17 | (クラフト)ビール / (Craft) beer
「UKパブ紀行」から帰国して
2週間弱。

今も、瞳を閉じれば、

・現地のパブで
・地元のエールを片手に
・お客さんたちと交わした会話が

鮮やかに蘇ります。

ロンドン北部の
"The Southampton Arms"では、
10種類のエールを並べる僕を
常連さんが次々と取り囲みます。

「へい兄ちゃん、
 まさか全部飲むのか?」
「こんなヤツ、初めて見た!」
「写真撮らせてくれ」

目の前のエールたちを
ひと口飲みたくて仕方ない僕を
遮る常連&店員さんたち(苦笑)

→記念撮影やら何やらから
 解放!?されて、
 テイスティングを開始できた
 のはおよそ10~15分後。笑

★今回訪ねた20軒のパブの中で
 居心地の良さ(人懐っこさ)、
 ナンバーワン!!




また、バーミンガムの
"Post Office Vaults"では、

厚地のダブルスーツと
ハンチングキャップの着こなしが
めっちゃくちゃ格好いい

70代の紳士が、
いつもの銘柄を啜りながら
1980年代に来日した思い出を語ります。


・・・・・・・・・

今回の旅の目的は、
「本場のリアルエール飲み歩き」。

世界のビアスタイルのほとんどを
(主にボトルで)飲んでしまった僕は、
一種の"不感症"にかかり、

"本物の本物でなければ
感動できない"カラダ(ビアギーク)
になってしまいました・・・

ならば、それぞれのビアスタイルの
本国を訪ねてみよう!

こうして、昨年は、
出張先ドイツ・デュッセルドルフで
アルトの名店を巡り、また、
米国でのIPA弾丸ツアーも敢行!

"本場で本物"の感動を通じて
ビールへの愛情/情熱を
回復する中、

今年のターケッドは、UK/英国の
"ぬるくて、炭酸がほとんどない"
リアルエールに決定!

※英国の伝統的なエールは、
 Alc.3~4%の弱ボディが主流で
 ホップもそれほど利かせません。

そのため、ボトルビールだと、
エンペリアルスタウトや
アメリカンIPA、ボディの強い
ベルギービールなどと異なり、

(特に、定温管理されない状態の)
輸出品で品質を維持することが
とても難しいのです。

※国産の"やさしい味わい"の
 ビールを海外輸出することが
 難しい状況と似ているかもしれません。

さらに、リアルエールは、
「ろ過、殺菌、ガス添加」を
行わない原酒をカスク(樽)内で
2次発酵させ、

自然発生した炭酸ガスを抜き、
パブ側でベストな状態を見極め、
"ハンドポンプ"で提供する
手間隙を要します。

整理すると、
・最適なコンディションで輸入
・カスク内での2次発酵(=熟成)
・ハンドポンプなどの設備投資

といった労力も
少なからず要するため、

日本国内で(UK銘柄の)
"本物の"リアルエールを飲むことは
決して易しくありません。

※原酒の元々の値段が
 決して高価ではないため、
 強気な価格を設定しにくい点も
 (日本の)パブ側の辛いところです。

上記のような事情から、

僕は日本で"本物"を味わうことが
おそらく最も困難なクラフトビール
"リアルエール"を求めて、
UK/英国を訊ねることにしました。

・・・・・・・・・・・

"何を"味わうか&"どこ"に行くかが
決まったので、次のステップは
"どのように"体験するか、です。

リアルエールを
最適なコンディションで
提供するのが"パブ"。

どこでもいい、
という訳にはいきません。

今回、最初のとっかかりとして
"Ratebeer"のスコアを参考に
UK全土から抜群に評価の高い
パブを選出しました。

その第1位が、
ロンドンとエディンバラの
中間地点に位置するHuddersfield/
ハダースフィールドの"The Grove"。

続いて、第2位・第3位と、
評価の高いパブを
リストアップしていくと、

最南部のロンドンから、
バーミンガム、リバプール、
マンチェスター、シェフィールド、
ハダースフィールド、リーズ、
最北部のエディンバラまで、

8都市のパブが決まりました。

・・・・・・・・・・・

それでは、
各都市間をどのように移動するか。

最長距離の、
ロンドンからエディンバラまでは
400マイル超(約650km)...

※(さらに)長くなるので、
次回に続きます!!

【付記】
"リアルエール"についての
ご説明は、こちらのサイトが
とても丁寧です↓↓

「リアルエール用語集」 by
日本でも「リアル」リアルエールを飲みたい


※このサイトの管理者さんに
 ぜひお会いして、
 お話をたくさん伺いたいです!
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