2つ前のブログの追記から書く。
4月2日の診察では
「ここまで癌の転移が進んでいて、血液検査の結果も肝臓と腎臓の数値が悪くなっているので、今日明日に何があってもおかしくない状態です。1ヶ月後に生きてるのも難しい。後悔のないように、やりたいことをして食べたいものを食べてください。」と医者に言われた。
それを聞いて配偶者が
「急に言われても何がしたいか、食べたいか分からない。」と落ち込んで話す。
そのまま落ち込んだ私達は帰宅する。
夕食後、子ども達に結果を話す。
「お父さん、もう1ヶ月は生きられない状態なんだとお医者さんに言われたんだ。」
それを聞いた子供たちは泣き出した。
辛い時間だった。
翌日、私は勤務中に病院から電話がかかっていた。
私に繋がらないから、配偶者にも連絡があり、「緩和ケア病棟に空きが出た。」
という内容だったそうだ。
勤務後に病院へ折り返し電話をかけると「明日に退院する患者様が居るので、お部屋が1つ空くので入院出来ますがどうされますか?
他にも緩和ケア病棟に入りたい方も居るので、配偶者さんが断ったら他の方に話をします。ご家族様でご相談なさってお返事ください。」
と言われた。昨日に言われて、明日に入院しますか?と打診されてしまい
急だったので困った。でも、今回を逃したら次はいつ入院出来るか分からない。という旨を電話で聞かされたこともあり悩んだ。
配偶者と話し合い、翌日4月4日に緩和ケア病棟へ入院することに決めた。
緩和ケア病棟に入院する前に1度、院内の見学と、看護師による面談をした。
面談での説明で
「痛みを取る事を最優先します。延命治療はしません。」と説明される。
痛みのコントロールを優先させたかった私達は、緩和ケア病棟にすがるしかなかった。
しかし、この判断が間違っていたのかもしれない。
私達の考える、痛みのコントロール。
医療従事者の考える、痛みのコントロール。
その2つは別のものだったんだと亡くなってから気付いた。
続く