1週間ぶりの菅生沼。緑が一層濃くなって草丈も伸びている。
土手から飯沼川の様子も見えづらくなってきた。カルガモももういないんだけどね。
この日も最初にホオジロ。菜の花もすっかり茶色になって種ができている。
ふと気配がして振り返ると、キジが歩いている。
バタバタしてひと声鳴いて、また歩いていった。
上沼はとても静か。日光の山の方向は晴れているけれど、南側は怪しげな雲。
カワセミが鳴きながら突っ切っていく。
すっかり葉が茂った桜の木にシジュウカラ。たぶん虫をつかまえているんだろうな。
セッカとオオヨシキリの声を聞きながら歩いていると、突然アオバトの声が聞こえてきた。
いやいや、空耳に違いない。GWに御前山や筑波山で聞いたし、富士山麓でコルリを探しに行ったときにも遠くから聞こえてきたアオバトの声。あれだけ特徴があるので間違えはしないと思うんだけど、それにしたって菅生沼で鳴く?
…と考えながら立ち止まっていたら、もう一度聞こえてきた。間違いないぞこれ。
山や深い森にしかいないと思っていたので2回聞いても信じられず、ずっと以前から菅生沼で鳥の観察をしている方に帰宅後質問してみた。確かに菅生沼での記録はないけれど、いても不思議ではない、とのことだった。
自分でも図鑑を調べてみると、平地の公園で繁殖する例もあると書かれている。
さらに1947年までは狩猟対象種で食用として流通していたこと、現在日本で最も分布が拡大しつつある種のひとつ、とされていて、いろいろびっくり。(「野鳥図鑑350」世界文化社より)
反町堤のほうへ行くと、低い木でガサゴソしている鳥がいる。
ヒヨドリだ。他の鳥が食べない実も食べるんだよね。
2羽で仲よく食事中。
結局アオバトの声はそれっきりだったけど、また聞こえるかもしれないと思ったらなんだかうれしくなる朝だった。
●この日見た/声を聞いた鳥
- キジ
- キジバト
- アオバト(声)
- ヒクイナ(声)
- カワウ
- ダイサギ
- アオサギ
- カワセミ
- コゲラ
- モズ
- オナガ
- ハシブトガラス
- シジュウカラ
- セッカ
- オオヨシキリ
- ツバメ
- ヒヨドリ
- ウグイス(声)
- メジロ(声)
- ガビチョウ(声)
- ムクドリ(声)
- スズメ
- ホオジロ