小学校の低学年の時、一人の女の子が死んだ。

　小学校の低学年の時、一人の女の子が死んだ。儂がいじめて自殺したことになっている。その子と儂は会うたびに喧嘩をしていた。その子は創価学会の猛烈な信者で、儂のおばあちゃんも創価学会の信者だったのだけど、母はそれを嫌い、創価学会の強い勧誘に抵抗し、いじめにあった。儂はそのことを、彼女に言うと、そんなことはありませんの一点張り、事実は事実だから曲げようがない、それでいつも喧嘩して、ランドセルを引っ張ってたおしたこともあった。だけど、頭を打たないようにとか気配りを忘れたことは無かった。そんな喧嘩が続いているうち、彼女は、喧嘩の勝ち方を悟った。儂のいじめで自殺するという方法を編み出した。遺書をちゃんと残し自殺した。創価学会が殺したようなものなんだけど、儂は三年間、小学校で無視にあった。喘息が酷くなり、薬漬けになった。そんな中、両親が共働きで、娘を世話できなかった夫婦が娘を家に預けた。弟が産まれる、二、三日前に同じ病院で産まれた子で、人の誕生を、弟より二、三日前に知った子だった。学校中で無視される中、唯一の希望だった。儂がなんでここまで彼女が好きだったかは、そのことが原因だった。だけど彼女はなぜ儂がそんなに好きか理解できてないと思う。この間、自殺した女の子の家の側から、今までに見たことのない大きな月が見れた。長い間はいられなかったんだけど、母もいた。儂は心を整理した。