昔は田畑の近くに漆の木を植えることもあったそうで、漆掻きの人に立ち木のまま売って、伐採後また育てたとか。日常的な光景だった樹液の採取は、今では意外なことのように受け取られて、それが関係ない話に利用されていたり…
大日本物産図会(錦絵物産図会) 80枚
https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/yo01/yo01_04265/index.html
https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/yo01/yo01_04265/yo01_04265_0001/yo01_04265_0001.html
8
同國漆取之圖
漆《ウルシ》樹は雌雄《メヲ》の二種《シユ》あり
雌木《メボク》は実《ミ》を結《ムス》び蠟《ラウ》を取べく
雄《ヲ》木は実なし刊漆《ウルシ》をとる也
時侯《ジコウ》は半夏生より初り
十月に終る 其取法《トリカタ》樹《キ》に
段々《ダン/\》傷《キズ》を付口より流《ナガル》るゝ
夜《シル》を鉄の箆《ヘラ》にて掻《カキ》取り腰《コシ》に
付たる竹づゝに請《ウケ》 とめ枝を切て
水に浸《シタ》し傷を付て液を掻とる也

大日本物産図会(錦絵物産図会) 80枚
https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/yo01/yo01_04265/index.html
https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/yo01/yo01_04265/yo01_04265_0001/yo01_04265_0001.html
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同國漆取之圖
漆《ウルシ》樹は雌雄《メヲ》の二種《シユ》あり
雌木《メボク》は実《ミ》を結《ムス》び蠟《ラウ》を取べく
雄《ヲ》木は実なし刊漆《ウルシ》をとる也
時侯《ジコウ》は半夏生より初り
十月に終る 其取法《トリカタ》樹《キ》に
段々《ダン/\》傷《キズ》を付口より流《ナガル》るゝ
夜《シル》を鉄の箆《ヘラ》にて掻《カキ》取り腰《コシ》に
付たる竹づゝに請《ウケ》 とめ枝を切て
水に浸《シタ》し傷を付て液を掻とる也
