お彼岸の日、墓参の人々に墓は賑わう。
隣の隣の県まで、親の墓参りに、片道3時間はかかる距離を行く。
最寄りのJ R駅まで車でも20分はかかる距離を、今まで夫に頼っていたけれど、今回からは自力で行くことにする。
電動アシスト車で45分。
道も迷わず、駐輪場もちゃんと見つけられた。
本を読みながら7時45分発の電車を待つ。
これで一気に静岡県との県境の市、新所原まで連れて行ってくれる。
そこからは天竜浜名湖鉄道に小一時間乗る。
電車も春の装いだ。
気賀着10時15分。
駅舎は昔と変わらない。
いつの間にか国の有形文化財に指定されている。
人間は老いさらばえるだけだが、物は古くなれば価値が出る。
それだけ朽ちやすいということでもあるのだろう。
大切にされてきたのか、変化に置いて行かれただけなのか。
寺も花盛りだ。
屋根の葺替え工事中で、堂内もビニールシートの上を歩いた。
ちょっとした非常事態。
物も生まれ変わっている。
鰻重のランチを姉と味わい、短い逢瀬の後は再びひとり帰路の電車。
駅のポスターも春色。
マリメッコ電車だった。
暑さ寒さも彼岸まで。
これからは一気に春だ。
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