先日、若い外国人女性を車に乗せた。
郊外を走っていたら、歩道を歩いていた外国人女性が、私の車に向かってヒッチハイクのポーズをしてきた。一端通り過ぎたが、バスもあまり通らない道ゆえ、気になって少し行ったところで車を停めた。窓を開け、何処まで行くのか聞くと○○駅とのこと。○○駅なら10キロ程度、急ぎの用事も無かったので、乗せていくことにした。
女性は、日本語はほとんど話せないが、英語はある程度話せるようだ。こちらは日本語しかできないが、カタコトの英語で、国はどこか、ここに何をしに来たのか聞いた。彼女はチリ人で、友達のところに来たらしい。こんなところにどんな友達がいるのか聞こうとしたが、英語力がないのでやめた。
彼女を乗せて、数分間はカタコトの英語で話しかけたが、悲しいかな私の英語力ではそこまで。そこからは、ふたりとも黙ったまま。信号で止まった際、スマホに翻訳アプリがないか探したが、以前入れたアプリは使わないので消去してしまっていた。仮にアプリがあっても、運転しながらでは使うのは難しかったかも知れない。
駅が近くなって、彼女が英語で何か話しかけてきたが、理解できなかった。仕方ないので、私は彼女の年齢と名前を聞いた。歳は26歳とのこと、名前は聞いたが忘れた。
駅に着き、彼女は「Haveagood day」と言って車を降りていった。彼女を降ろしてから、自分のコミュニケーション力にがっかりした。もう少しコミュニケーションが取れなかったものか。タクシー代わりと考えれば、駅までの目的は果たしたけれど、日本人としての対応はいかがなものであったか。多くの外国人が訪れる現在、ある程度の英語力は必要だと実感したが、この歳では今更どうしようもないと諦めた次第である。
古吉弘の銅版画です
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